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マドン監督 有望株・アデルの昇格を急がない方針

2020.7.16 13:55 Thursday

 エンゼルスの球団組織内で最高のプロスペクト(若手有望株)と評されているジョー・アデルが夏季キャンプでアピールを続けている。しかし、ジョー・マドン監督はアデルのメジャー昇格を急がない方針を明言。アデルの早期昇格について慎重な姿勢を示した。

 「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングでメジャー全体6位にランクインしているアデルは、今週エンゼル・スタジアムで行われた紅白戦でホゼ・ロドリゲスから本塁打、ディラン・バンディから三塁打、キーナン・ミドルトンから二塁打を放つなど長打を連発。しかし、マドンは紅白戦の結果に一喜一憂することなく、「彼にはまだ取り組むべき課題がある」とアデルの現状を冷静に分析している。

 マドンは「彼は進歩している。メジャーリーガーに近付きつつある」と一定の評価を与えつつも、「彼のような若者について焦りすぎてはいけない。準備がしっかり整うまで待つべきだ」と発言。エンゼルスでは、2011年にAA級からメジャーへ昇格したマイク・トラウトがマイナーに逆戻りとなった例もあり、AA級で60試合、AAA級で27試合の出場経験しかないアデルにはもう少し経験を積ませたいと考えているようだ。

 「この男は間違いなく、将来の主力選手となるだろう。でも、何度も言うけれど、急ぐ必要はないんだ」とマドン。「やるべきことを全てクリアして、それからメジャーリーガーになるべきだ。これまでにも急ぎすぎてダメになった選手をたくさん見てきた。急いでしまうと、本当に優秀な選手を失ってしまう可能性がある」と改めてアデルの昇格を急がない方針を強調した。

 マドンの発言から判断する限り、アデルが開幕ロースター入りする可能性は極めて低い。よって、エンゼルスは右翼のレギュラーにブライアン・グッドウィンを起用することになるだろう。グッドウィンが期待に応えられず、アデルが着実に成長を続けている場合、満を持してアデルの登場ということになりそうだ。

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