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2019年ナショナルズ世界一の立役者・ケンドリックが現役引退

2020.12.22 10:30 Tuesday

 ナショナルズからFAとなっていたハウィー・ケンドリックは日本時間12月22日、自身のインスタグラムで今季限りでの現役引退を表明した。「2019年の(ナショナルズの)快進撃はキャリアで学んできたことの集大成であり、ワールド・チャンピオンになることができた」とケンドリック。マイク・リゾーGMは先日、ケンドリックとの再契約を検討していることを明らかにしていたが、メジャー15年で通算打率.294をマークした巧打の内野手はキャリアにピリオドを打つことを選択した。

 現在37歳のケンドリックがプロ入りしたのは2002年。この年のドラフトでエンゼルスから10巡目指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートした。2006年にメジャーデビューを果たし、2007年は規定打席不足ながら.322の高打率をマークし、2008年も同じく規定打席不足ながら打率.306を記録。自己最多の18本塁打を放った2011年には自身唯一のオールスター・ゲームに選出された。ケンドリックはエンゼルスについて「2002年にチャンスをくれたこと、私の成長を手助けしてくれたことに感謝している」と述べている。

 2015年オフにFAとなり、ドジャースへ移籍して2年間プレー。ケンドリックはその2年間を「ドジャー・ブルーを身につけた期間は短かったけれど、いつまでも大切にする」と振り返っている。2016年オフにフィリーズへトレードされ、2017年7月には再びトレードでナショナルズへ移籍。フィリーズに在籍したのはわずか半年だったが、「リーダーとベテランになることの意味を教えてくれた」とケンドリックのキャリアに大きな影響を与えた。

 そして、ナショナルズでは適度な休養を与えられながら起用され、3シーズン半で打率.316、OPS.873と実力を存分に発揮。2019年はリーグ優勝決定シリーズで4本の二塁打を含む打率.333、OPS1.012をマークしてMVPに輝き、ワールドシリーズ第7戦では7回表に逆転2ランを放ってチームを球団史上初の世界一に導いた。「キャリアすべてをナショナルズで過ごしてきたような気がする」とケンドリック。「人生の新たなステージに突入する時が来た。ありがとう」とメッセージを締めくくった。

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