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強打者・スプリンガーの争奪戦は2球団による一騎打ちか

2020.12.22 11:00 Tuesday

 アストロズからFAとなった強打の中堅手ジョージ・スプリンガーの争奪戦は2球団による一騎打ちの様相を呈し始めている。「ESPN」のジェフ・パッサンによると、各球団のエグゼクティブたちは「メッツとブルージェイズの2球団による争いになった」と考えているようだ。メッツとブルージェイズはいずれも今オフの大型補強が予想されているチームであり、ともに不動の正中堅手を欲しがっている。争奪戦を制するのはどちらのチームになるのだろうか。

 パッサンはこの2球団以外にも争奪戦に加わっているチームがあることを伝えているが、各球団のニーズや補強資金を考えると、この2球団が最有力候補であることは間違いない。メッツはブランドン・ニモを正中堅手として起用してきたが、本来は両翼向きの選手であり、スプリンガーのような中堅手を必要としている。一方のブルージェイズもランドール・グリチックの中堅守備に不安を抱えているため、スプリンガーを獲得して中堅に据えたいと考えている。また、若手が多いチームのリーダーとしての働きも期待しているようだ。

 今オフのFA市場には有力な中堅手がスプリンガーのほかにジャッキー・ブラッドリーJr.くらいしか見当たらず、補強の選択肢は限られている。ブラッドリーJr.は守備力ではスプリンガーを上回る実力を持つ選手だが、打撃力ではスプリンガーが他を圧倒している。こうした事情もあり、正中堅手の獲得を目指す2球団は熱心にスプリンガー獲得に動いているというわけだ。

 なお、メジャーリーグ公式サイトでは先日、ライター陣によるメッツの大型補強に関する予想を実施。「スプリンガーとトレバー・バウアーのうち、誰がメッツと契約するか。その契約期間は何年か」という問いに対し、ジョン・ポール・モロシ、アンソニー・ディコーモ、サラ・ラングスの3人は口を揃えて「スプリンガーがメッツと5年契約を結ぶ」と予想した。2球団に絞られつつあるスプリンガー争奪戦。決着の日は近そうだ。

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