オリオールズがフランコ獲得へ 「交渉の最終段階」との報道
2021.3.15 12:00 Monday
日本時間3月15日、フリーエージェント市場に残ったままとなっているマイケル・フランコをオリオールズが獲得することが決定的となった。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンはオリオールズとフランコの交渉が最終段階に突入していることを伝えている。現在フリーエージェント市場に残っている野手のなかでベストの選手の1人と言われているフランコには、オリオールズのほか、メッツやブレーブスも関心を示していることが報じられていた。
現在28歳のフランコは、かつてフィリーズのトップ・プロスペクトとして大きな期待を背負っていた選手であり、2014年9月に22歳でメジャーデビュー。翌2015年には80試合に出場して打率.280、14本塁打、50打点、OPS.840をマークした。しかし、その後は2016~18年に3年連続で22本塁打以上を記録したものの、期待値ほどの活躍を見せることはできず、2019年は123試合で打率.234、17本塁打、56打点、OPS.705と低迷。同年12月にノンテンダーFAとなり、フィリーズを退団した。
1年契約でロイヤルズに加入した昨季は正三塁手として全60試合に出場し、リーグ3位タイの16二塁打を放つなど、打率.278、8本塁打、38打点、OPS.778とまずまずの働き。しかし、ロイヤルズはハンター・ドージャーを三塁に固定する方針のため、フランコは余剰戦力となり、昨年12月に2年連続のノンテンダーFAとなった。
オリオールズは昨季54試合に出場して打率.222、9本塁打、32打点、OPS.713に終わったリオ・ルイーズが正三塁手を務める予定だったため、フランコの加入は少なくとも三塁のグレードアップにはなる。契約条件の詳細は不明だが、格安の1年契約が有力視されており、フランコの活躍次第では大バーゲンの補強となる可能性も秘めている。オリオールズが再建中であることを考えると、フランコが前半戦で好成績を残した場合、夏場に若手有望株とのトレードで放出されることになるだろう。