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ナショナルズ点の取り合い制す 「安全な得点差はない」

2021.6.24 10:30 Thursday

【ナショナルズ13-12フィリーズ】@シチズンズバンク・パーク

 ナショナルズは11対12と1点ビハインドで迎えた9回表にスターリン・カストロの2点タイムリーで逆転に成功し、フィリーズとの壮絶な点の取り合いを制した。試合中に「予想される勝利確率」が3度も10%未満になったナショナルズだが、「セーフティーリードなんてないというメンタリティーを持って戦った」とジョシュ・ベルが語ったように、最後まで諦めなかったことが13対12という逆転勝利を生んだ。

 フィリーズはトラビス・ジャンコウスキーの1号3ラン、ブライス・ハーパーの10号ソロなどで4回までに5点を先行。フィリーズが5点目を奪った時点でナショナルズの「勝利確率」は4.8%まで下落した。しかし、ナショナルズは5回表にカイル・シュワーバーの19号3ランなどで5点を奪って一気に同点。5回裏にアンドリュー・マカッチェンの13号グランドスラムで勝ち越され、「勝利確率」は7.2%に下落したが、6回表にトレイ・ターナーのタイムリーで2点を返し、さらにベルの10号グランドスラムが飛び出してついにリードを奪った。

 ところが、リリーフ陣がこのリードを守れず、7回裏に1点、8回裏には2点を失って再びビハインドの展開に。8回裏にロナルド・トレイエスのタイムリーで勝ち越しを許した時点でナショナルズの「勝利確率」は7.9%だった。ナショナルズはそれでも諦めず、9回表にフィリーズのクローザー、ヘクター・ネリスから一死2・3塁のチャンスを作り、カストロのタイムリーで逆転に成功。13対12でシーソーゲームを制した。なお、両チームから3ラン本塁打とグランドスラムが飛び出したのはメジャー史上初めてのことだった。

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