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Wカード争い2位のパドレス 明日から「勝負のロード10連戦」

2021.9.10 13:00 Friday

 ダルビッシュ有が所属するパドレスは、ナ・リーグのワイルドカード争いにおいて1位ドジャースに13ゲームもの大差をつけられているものの、レッズに1ゲーム差の2位をキープし、ポストシーズン出場圏内に位置している。しかし、決して安心できる状況ではない。今季の残り試合はすべてポストシーズン進出を目指す強豪チームとの対戦が組まれているからだ。特に明日からは「勝負のロード10連戦」がスタート。敵地でドジャース、ジャイアンツ、カージナルスと対戦する。

 パドレスは今季残り23試合。その内訳はドジャース6試合、ジャイアンツ10試合、ブレーブス4試合、カージナルス3試合となっている。13ゲーム以上の大差をつけられている同地区の強豪2チームとの対戦が16試合も残っている一方、勝率5割未満のチームとの対戦はゼロ。ナ・リーグのワイルドカードの2枠目を争っている5チーム(パドレス、レッズ、カージナルス、フィリーズ、メッツ)のなかで最もタフなスケジュールであることは間違いない。

 ドジャース3連戦、ジャイアンツ4連戦、カージナルス3連戦という「勝負のロード10連戦」を控え、先発右腕のクリス・パダックは「間違いなくポストシーズンのような試合になる。今季の行方を左右する10試合だ。僕たちはそれぞれのカードに勝ち越さなくてはならない」とこの10連戦の重要性をしっかりと認識している。

 そもそも今季のパドレスはドジャースとの優勝争いを期待され、6月終了時点では首位から2.5ゲーム差の位置につけていた。ところが、7月に11勝14敗、8月も11勝15敗と黒星が先行し、9月もここまで3勝3敗。ジャイアンツ、ドジャースとのゲーム差はあっという間に広がり、勝率をズルズルと落とし、レッズやカージナルスとのワイルドカード争いに巻き込まれて現在に至っている。

 明るい材料は安定したピッチングを続けているジョー・マスグローブに加え、ブレイク・スネルとダルビッシュが復調傾向にあること。この先発三本柱が機能すれば、強豪チームとの対戦が続くとはいえ、大型連敗を喫することはないはずだ。チーム最古参選手であるウィル・マイヤーズは「パドレスに移籍してきてから最もエキサイティングな遠征になると思う。僕たちはこういう試合を戦うためにプレーしているのさ」と語る。

 パドレスは「勝負のロード10連戦」を無事に乗り切り、ワイルドカード獲得に向けて前進することができるのか。明日からの戦いに注目だ。

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