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【連載コラム】MLB全30球場を制覇 第5話 MLB史上最強球団で野球の伝統・進化を感じよう!

2023.1.22 12:15 Sunday

 澄み渡る青空。美しい芝。白球が奏でる音に、歓声が重なり合う。最高峰のプレーに心躍り、熱く盛り上がる場所。今年アメリカ中を飛び回り、メジャーリーグ全30球場を制覇したスポーツアナウンサー福田太郎が、あなたを「夢のボールパーク」にお連れします。MLBスタジアムの世界へ、ようこそ。

MLB史上最強球団

 ワールドシリーズ制覇27回。ニューヨーク・ヤンキースは、MLBの長い歴史の中で最も多く、その頂点に立ち続けてきました。「野球の神様」ベーブ・ルースさん、「打撃王」ルー・ゲーリッグさん、「ザ・キャプテン」デレック・ジーターさんなど、野球殿堂に名を連ねる方の数もMLB最多です。

 日本からも松井秀喜さん、イチローさん、田中将大さんなど、世界に誇る選手が伝統あるピンストライプのユニフォームに袖を通しました。球団は日本人選手のスカウティングを続け、獲得の好機を狙っています。次にチャンスを掴むのは誰でしょう? 精鋭たちのハイレベルなプレー、ジェントルマンな姿に触れると、心の底からワクワクできるはずです。

ヤンキー・スタジアムへ

 ニューヨークシティの中心部マンハッタンからメトロ(地下鉄)でアップタウン・ブロンクス方面へと向かいます。球場の最寄り「161st ストリート駅」は、20〜30分ほどで着けちゃいます。地下は圏外なので、改札へ入る前にきっちり確認しておいてくださいね! 僕は乗る電車をよく間違えて何度も遠回りをしたものです(笑) 余談ですが、同じニューヨーク球団のメッツと対戦する『サブウェイ・シリーズ』は一年で最も盛り上がるカードのひとつです。

 地下鉄だけど、駅は地上にあります。陽の光が差し込んできたら、球場はもうすぐそこ! Yankee Stadium! Nice to meet you!

圧倒的迫力!開放感!これがヤンキー・スタジアム!

「スーパースター」アーロン・ジャッジ

 スタジアム周辺は試合を心待ちにするファンでいつも賑わっていて、開場を待ち遠しく感じます。お!? 背番号「55」と「99」のユニフォーム姿の親子が手を繋いで歩いています。話しかけてみましょう!

お父さん「マツイが僕たちをワールドチャンピオンにしてくれた! 彼は僕にとって生涯のヤンキーさ!」
お子さん「僕はジャッジが好き!」

 ファンにはそれぞれの『ヤンキー(=大好きな選手)』がいます。「世代ごとの選手を応援することで、ヤンキースの伝統は受け継がれていくんだ!」と、お父さんが教えてくれました。2022年シーズンにア・リーグ新記録の62本塁打を放ち、大谷翔平選手を抑えてMVPに輝いたジャッジ選手。9年の超大型契約を結んだだけでなく、ジーターさん以来となるヤンキース第16代キャプテンに選ばれました。真のヤンキーが豪快なアーチを描き、歴史を作る姿を、ぜひその目に焼き付けてください!

ジャッジ選手vs大谷選手の記念Tシャツ!ホームランを打つのはどっち?

Ballparkの楽しみ方

 センターのバックスクリーンには、試合前だけ開かれる『モニュメント・パーク』があります。レジェンドたちのレリーフ、その功績を記したパネルが並び、語り継がれる歴史と伝統を感じられる場所です。グラウンド整備の時に『YMCA』が流れ始めたら、一緒に踊りましょう。

 バラエティに富んだ食べ物も充実しています。とってもクレイジーなフードを、2つご紹介しますね。「ポテト&チキンテンダー+ドリンク」のセットは、食事と飲み物をワンハンドで持てて、野球観戦に集中できる優れもの! 「カラフルなケーキ+パフェ」は、迫力とボリューム満点! チョコレートとベリーのケーキは、甘さと酸味のバランスが絶妙です。ちなみに、七色レインボーケーキの日もあるそうですよ。

 チームストアは、全30球団トップクラスの品揃え。オリジナルのグッズも多く、季節によってラインナップがリニューアルされるので、訪れるたびに楽しめます。

 ヤンキースは、ベースボールの伝統を守りながら、新しいエンターテインメントにも挑戦し続けています。これぞ、MLB! 圧倒的なスケールを、全身で感じてみてはいかがでしょうか?

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福田太郎(ふくだ・たろう)/ 1991年生まれ。HTB北海道テレビ放送アナウンサー。プロ野球の実況中継や、朝の情報番組MCを担当した後、2022年2月から11月まで休職。MLB全30球団・ボールパークを訪ね、世界最高峰のスポーツエンターテイメントを学び、12月に復職。写真:福田太郎

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