【強豪国だらけの世界大会③】2大会連続準優勝のプエルトリコの逆襲が始まる
2023.1.25 14:59 Wednesday
日本代表の2連覇で始まり、その後の2大会は新たな王者が生まれているワールド・ベースボール・クラシック。そのなか、2大会連続して決勝戦で涙を飲んだのがプエルトリコだ。最強戦士をそろえた無冠の強豪の逆襲がついに始まる。
2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシックで侍ジャパンの連覇は途切れ、ドミニカ共和国が初優勝。そして第4回大会はアメリカが初の世界一に輝いた。ドミニカ共和国は第4回大会では第2ラウンドで敗退し、アメリカも第3回大会では第2ラウンドで敗退するなか、2大会連続で準優勝と安定した強さを見せたのがプエルトリコだ。
そのプエルトリコで、今回いち早く大会参加を表明したのが、ジャイアンツとの契約合意から一転し、メッツと合意したものの、結局それも破談となり、ツインズと再契約を結んだカルロス・コレアだった。
Carlos Correa intends to represent Puerto Rico in the 2023 #WorldBaseballClassic ?? pic.twitter.com/89KslfRqUQ
— World Baseball Classic (@WBCBaseball) August 31, 2022
続いて参加表明したのが、カブスのマーカス・ストローマン。ニューヨーク州生まれのストローマンは、2017年は優勝したアメリカ代表で出場。決勝戦ではプエルトリコを相手に6回まで無安打に抑え勝利投手に。そして大会MVPにも選ばれた。母親がプエルトリコ出身のストローマンが、今回はプエルトリコ代表で出場する。
さらに昨季トレバー・ホフマン賞(ナ・リーグ最優秀救援投手)を受賞したメッツの守護神エドウィン・ディアスも初参戦。ディアスは開幕直後、祖母が亡くなり一時プエルトリコに帰郷している。
野手では、三塁のコレアをはじめ、タイガースのハビアー・バイエズ二塁手、メッツのフランシスコ・リンドーア遊撃手も出場を表明しているが、この3選手は前回大会に初出場し、それぞれのポジションでベストナインに選ばれている。
そして監督は、ワールド・ベースボール・クラシックの第1回大会からすべて出場し、第3・4回大会ではベストナイン捕手に選出され、昨季限りで現役を引退したヤディアー・モリーナが務める。
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2大会連続で世界一を目前に決勝戦で敗れたプエルトリコ。前回大会では5勝2敗のアメリカに対し、7戦無敗で迎えた決勝戦で唯一の黒星を喫して敗れた。そんな雪辱を晴らすべく、プエルトリコが今大会、逆襲を狙う。