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【22年最も泣けたシーン➀】癌と闘う少女に捧げた「奇跡のアーチ」

2023.1.26 12:43 Thursday

 現地時間4月13日。癌と闘う8歳の少女が始球式を行い、その投球を受けた外野手が試合で自己最長のアーチを放った。あのときの少女が、ドレスを着て授賞式に登場。「奇跡のアーチ」を放った選手と2人でスポーツ界最高の賞を受賞した。

 癌と勇敢に戦う彼女を、友人や家族は「プリンセス・ウォリアー」と呼び、この日のユニフォームの背中にも「ウォリアー」の文字が並ぶ。投球を受けたのが、彼女が大好きなブレット・フィリップス。2021年ワールドシリーズ第4戦の殊勲打を放ったあとの「飛行機ポーズ」からファンになったという。

 その試合の3回、クローイちゃんがスタンドでインタビューを受けていたとき、フィリップスが自身最長となる特大アーチを放った。試合直前にクローイちゃんからもらったリストバンドをつけて放った「奇跡のアーチ」。

 

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 試合後、フィリップスは涙目になりながら「クローイ、君が僕に頑張る力を与えてくれた。今日放ったホームランは野球人生で一番強く、一番遠く放った一球だったかもしれない。あれは君のためのホームランだよ」とコメント。この感動のストーリーが全米に感動を与えた。

 試合後も2人の友情は続き、フィリップスは彼女のベッドサイドにいた。そして、12月21日、フィリップスとクローイはスポーツ界で感動を与えた選手に贈られる最高の賞、殿堂入りのレジェンド、スタン・ミュージアルの名にちなんだ「ミュージアル・アウォード」を受賞。

 9歳になったクローイちゃんがドレスを着て、元気な姿でフィリップスとともに登場すると、会場は大きな歓声に包まれた。

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