English Español 韓国語

【日本人が所属する球団の現状と今後③】我慢の2年から勝負の年へ! カブス飛躍のカギは「セイヤ」

2023.1.30 16:49 Monday

 2016年に108年ぶり3度目の世界一に輝いた古豪カブス。その後、4年間で3度ポストシーズン進出も2021年は一転、トレード・デッドラインで売り手に回り、中心選手を放出。2年間は我慢のシーズンとなったが、今季は積極的な補強で勝負に出る。(1月12日時点)

 2021年7月のトレード・デッドラインでアンソニー・リゾをヤンキース、ハビアー・バイエズをメッツ、そしてチーム生え抜きのクリス・ブライアントをジャイアンツへ放出し、チームを解体。レギュラーシーズンは71勝91敗の地区4位に終わった。

 2022年は鈴木誠也を獲得し、投手陣も補強を行ったが、故障者が相次いだ影響もあり、終わってみれば74勝88敗の地区3位と2年連続で我慢のシーズンとなった。

 そして今季、リーグ10位の防御率3.95の先発投手の補強として、昨季ヤンキースで14勝を挙げたジェイムソン・タイオンを獲得。

 攻撃陣では、2019年MVPのコディ・ベリンジャー、そしてFA市場最後の大物遊撃手となっていたダンズビー・スワンソンの獲得にも成功した。(編集部注:最終的にカルロス・コレアのツインズとの再契約が最後となった)

 年明けにはベテランのエリック・ホズマーも獲得。ホズマーは昨季途中にパドレスからレッドソックスへ移籍。その後、レッドソックスを解雇されていた。かつての打棒が復活するか不安もあるが、カブスにはマイナーにマット・マービスという有望な一塁手も控えている。

 そんななか、MLB公式サイトでは「各チームの2023年ブレイク候補選手」を特集し、カブスでは鈴木が紹介された。

「鈴木は2023年に向けて何を期待しているのかを理解しており、彼の(昨季の)力強いフィニッシュはこれから起こることの前兆かもしれない」

 昨季は最高のスタートを切り、4月はOPS.934と好成績をマーク。故障で途中戦列を離れるも、終盤はOPS.906と復活した。2年目のシーズン、そしてその前にはワールド・ベースボール・クラシックも控えている鈴木は、すでに準備を始めている。

spotvnow