【強豪国だらけの世界大会⑤】前回大会初出場で優勝国アメリカを追い詰めた南米の雄
2023.2.13 12:16 Monday
2017年の第4回ワールド・ベースボール・クラシックで初出場したコロンビア。第1ラウンドの初戦ではアメリカを5回まで無失点に抑え、延長戦まで持ち込む善戦を演じた。予選免除で2度目の本大会出場の南米の雄は、今回は第1ラウンド最終戦でアメリカと対戦する。
2013年の第3回大会では予選落ちも、前回大会では予選通過で本戦初出場したコロンビア。第1ラウンド初戦でいきなりアメリカと対戦した。
先発は2016年シーズン、ホワイトソックスで13勝を挙げ、初のオールスター選出、サイ・ヤング投票では10位だったホセ・キンタナ。本気のアメリカを相手に5回2/3を投げ、被安打1、無失点に抑える好投で2対0とリードして降板。その後、アメリカは同点、そして延長10回で辛くも初戦を勝利した。
FAとなったキンターナは今オフ、メッツと契約。今回もコロンビアのエースとして大会に参加表明している。投手陣はほかに、前回大会でカナダに勝利した際の勝利投手、元エンゼルスで現在メキシカン・リーグでプレーするフリオ・テヘラン、昨季は千葉ロッテで中継ぎで活躍したタイロン・ゲレーロ、抑えにはパドレスのナビル・クリスマットが控えている。
一方打撃陣は、昨季エンゼルスで17本塁打のルイス・レンヒーフォをはじめ、このオフにツインズからエンゼルスへトレード移籍したジオ・ウルシェラらエンゼルス勢(編集部注:レンヒーフォは最終的にコロンビアではなくベネズエラ代表での出場を選択)。
ほかにも、2021年ナ・リーグ新人王のジョナサン・インディア(レッズ)、レイズで打率.300を記録したハロルド・ラミレスなど、好打者が揃っている(編集部注:インディアは不参加)。
監督は2005~06年に福岡ソフトバンクでプレーしたホルベルト・カブレラが就任。今回もアメリカと同グループで迎える第1ラウンド。前回の屈辱を晴らし金星を挙げられるか。前回より確実に戦力がアップしているコロンビアも侮れない存在だ。