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明暗が分かれた日本人選手それぞれの開幕1カ月

2023.5.11 18:00 Thursday

 MLBが開幕してはや1カ月。連日熱戦が繰り広げられているが、今季出場している8名の日本人選手はどのような1カ月だったのか。悲喜こもごものそれぞれの日本人選手を振り返る。

 ワールド・ベースボール・クラシックの熱闘からシーズン開幕を迎えた侍ジャパン戦士。まず、エンゼルスの大谷翔平はここまで投手では6先発で4勝0敗。

 防御率1.85はリーグ4位、奪三振46は2位タイ、そして被打率.102は両リーグトップ。開幕から6先発で被打率.102は1916年以降ベスト(投球回30回以上)だった。

 打っても、チームトップタイの7本塁打に、5試合連続安打中で打率は.294、18打点、5盗塁。日本時間4月28日には、自身2度目のサイクル安打まであと本塁打となり、史上初の先発投手でのサイクルに迫った。

 侍ジャパンの打の中心、レッドソックスの吉田正尚は4月中旬に20打席連続ノーヒットの不調もあったが、現在10試合連続安打中。直近7試合では打率.423、7打点と絶好調。4月24日には日本人選手初の1イニング2ホーマーもマークした。

 精神的支柱でもあったパドレスのダルビッシュ有は、5先発で34三振を奪うも1勝2敗、防御率3.60と我慢の投球が続いている。

 その他で好調なのがブルージェイズの菊池雄星。先発5番手で開幕を迎えるも、現在チーム勝ち頭の無傷の4勝。4月16日には13勝1敗の好調レイズ打線を6回、被安打4、失点1、奪三振9で勢いを止めた。

 MLB1年目のメッツ・千賀滉大も初登板のツインズ戦では5.1回を投げ、失点1、奪三振8で勝利。現在5先発で3勝1敗。「おばけフォーク」はMLBでも打者を翻弄している。

 もう1人のメジャーデビュー組、アスレチックスの藤浪晋太郎は4先発で結果が出せず、現在はブルペンで復調を待つ。再び、大谷との同級生対決にも期待だ。

 ツインズの前田健太は、トミー・ジョン手術から591日ぶりの復帰を飾り、5回1失点ながら勝利を飾れず、以降も4戦4敗。21日には左足に打球を受けるアクシデントも。29日からは右上腕部の筋肉炎症のため故障者リスト(IL)に入った。

 キャンプで左脇腹を痛め開幕に出遅れたカブスの鈴木誠也は、4月15日に遅い開幕を迎えたが、まだ好不調の波がある。

 長いシーズン、早くも1カ月が過ぎたが、まだ1カ月。好調な選手はこの調子を維持できるか、そして不調に見舞われた選手の復調なるか。まだまだ日本人選手のプレーからは目が離せない。

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