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【データで見える最強選手➀】守備だけを見た場合、現在のメジャーで最高の外野手は誰だ!?

2023.6.12 17:12 Monday

 現代のベースボールを語るうえで欠かせないのがデータ。膨大なデータを使えば、あらゆる事実が見えてくる。今回はもっとも守備が優れた外野手は誰なのかを深掘り!  日本でゴールデングラブ5回受賞の鈴木誠也はメジャーでは何位?

 MLBでは2015年にStatcastが導入され、さまざまなデータを見ることができるようになった。

 今回紹介するのは外野手の守備。ピッチャーの投球リリースから3秒間、捕球確率が90%以下の打球に対し、もっとも反応が早かったのは誰か、もっとも直線的なルートを取ったのは誰か、正しい方向にカバーしたのは誰か、といったデータを数値化している。まずは最初の1.5秒間での、最初のステップを測った「リアクション」。

◆リアクションTOP5(距離、フィート)
➀アイザイア・カイナー=ファレファ(ヤンキース) 2.6
②ジャッキー・ブラッドリーJr.(ロイヤルズ) 2.5
③ジャレン・デュラン(レッドソックス) 2.4
④ドミニク・フレッチャー(ダイヤモンドバクス) 2.1
⑤ジョーイ・ウィーマー(ブリュワーズ) 2.0

 続いて、1.6秒から3秒であらゆる方向をカバーするための加速度を測定した「バースト」。

◆バーストTOP5(距離、フィート)
➀ケビン・キアマイアー(ブルージェイズ) 2.4
②フェルナンド・タティスJr.(パドレス) 2.3
③ハリソン・ベイダー(ヤンキース) 2.0
④コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス) 2.0
⑤鈴木誠也(カブス) 2.0

 3秒間で捕球に向かった足の動きと、正しい方向にカバーされた足を比較した「ルート」。

◆ルートTOP5(距離、フィート)
➀ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス) 0.9
②スティーブン・クワン(ガーディアンズ) 0.9
③マーク・キャナ(メッツ) 0.8
④カイル・シュワーバー(フィリーズ) 0.7
⑤セドリック・マリンズ(オリオールズ) 0.7

 そして、これまでの3つの数値の合計で、3秒間で平均何フィートカバーしたのかが分かる「Feet vs Avg」。

◆Feet vs Avg TOP5
➀ジャレン・デュラン(レッドソックス) 3.8
②鈴木誠也(カブス) 3.2
③フェルナンド・タティスJr.(パドレス) 3.1
④ケビン・キアマイアー(ブルージェイズ) 2.9
⑤アイザイア・カイナー=ファレファ(ヤンキース) 2.7

 ここで鈴木誠也がトップ5入り。鈴木はリアクション10位、バースト5位、ルート68位と、特に加速度が優れている。

 ちなみに、今回のFeet vs Avgでワーストだったのは、ルートでは4位だったカイル・シュワーバー。今季はここまで35試合でレフトを守っている。

 こうしたデータを知っていれば、外野手のプレーもより楽しめるはず。各カテゴリーのトップレベルの選手の最初の3秒の動きは要注目だ。

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