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【データで見える最強選手⑨】最速記録は投手だけじゃない 最速送球の野手は誰だ!?

2023.8.8 17:11 Tuesday

 現代のベースボールを語るうえで欠かせないのがデータ。膨大なデータを使えば、あらゆる事実が見えてくる。投手の最速投球についてはすでに紹介したが、同様に気になるのが野手の送球スピード。データを見ると、ここでも話題の怪物ルーキーが驚愕の数値を記録していた。

 日本時間6月7日にデビューしてから、数々の驚愕数値を記録し続けているレッズのエリー・デラクルーズ。高い身体能力を存分に生かした走塁や、規格外の打球速度など、ダイナミックなプレーで観客を魅了する彼だが、送球においても驚愕の数値を叩き出している。

 デビュー戦で、今季レッズに所属する選手としては最速の打球速度112.0マイル(約180.2キロ)を記録すると、翌日に放った三塁打では本塁から二塁までの「スプリント・スピード」が、2015年以降のSTATCASTにおける史上最速記録をマーク。そして、打撃と走塁に続き、今度は守備でも史上最速記録を更新した。

 7月17日に行われたブリュワーズ戦の3回、サードゴロを処理したデラクルーズが、まさに矢のような送球を披露。昨季、パイレーツのオニール・クルーズが記録した97.8マイル(約157.4キロ)を上回る97.9マイル(約157.6キロ)で、内野手の補殺としては史上最速の送球スピードを記録した。

 さらに、そのわずか5日後には99.8マイル(約160.6キロ)の送球を披露し、自らが記録した史上最速記録をあっさりと塗り替えてしまった。

 ちなみに、外野手の送球速度は助走がつけられるため、内野手や、時には投手をも上回る数字を記録することがある。今季のMLBにおける最速記録はブレーブスのロナルド・アクーニャJr.が記録した104.1マイル(約167.5キロ)となっている。

 デビューから、サイクル安打、1打者の間に一塁から本塁への連続スチールなど、記録や話題に事欠かないデラクルーズ。次はどんな驚愕プレーが飛び出すのか、その一挙手一投足から目が離せない。

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