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【This is MLB➀】決して記録には残らないボールボーイの好珍プレー!

2024.4.16 01:02 Tuesday

「記録のスポーツ」ともいわれるベースボール。様々なデータや記録を知ることで、ゲームをもっと楽しむことができるが、決して記録には残らないプレーやシーンもMLBを盛り上げている。そんな名(迷)シーンを紹介しているのがMLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」。今回注目したのは「10人目の野手」だ。

 2024年シーズンは開幕から2週間が過ぎ、多くの記録が生まれているが、記録には残らないプレーやシーンでも盛り上がっている。その1つが、ボールボーイの名シーンだ。日本時間3月29日に米国本土での開幕を迎えたMLBだが、3月30日にそのシーンは飛び出した。

 ブルージェイズ・菊池雄星の初登板となったレイズ戦。1対3で迎えた7回表のブルージェイズの攻撃、二死1・2塁でジョージ・スプリンガーが放った一塁線のファウルボールをボールボーイが横っ飛びでキャッチした。このプレーに球場のファンや選手が喝采。SNS上でも「あれはボールボーイではなく、ボールマンだ」「彼に10日間の契約を」「メジャーリーグ・ベースボールにはメジャーリーグ・ボールボーイズが必要」などといったコメントが寄せられた。

 続いては4月6日にマイアミで行われたマーリンズとエンゼルスの一戦。2対2の6回表、エンゼルスのアンソニー・レンドンがヘスス・ルザードの4球目のシンカーをライト線へ痛烈に放つも、惜しくもファウル。それをジャンプ一番、ボールボーイが華麗にキャッチした。レンドンに笑顔が漏れると、少年はまんざらでもない表情。SNS上では「レンドンはボールボーイを越えるヒットさえできない」「あいつはマーリンズのレフトフィールドをプレーできる」と話題となった。

 さらには4月6日、デトロイトで行われたアスレチックス対タイガース戦の5回裏、0対3とリードされているタイガースの1番打者マット・ビアーリングがカウント0-2からJP・シアーズの3球目のチェンジアップを一塁線へラインドライブで弾き返した。惜しくもファウルとなった打球はボールボーイに向かって一直線。避けたボールボーイはそのまま客席に半尻もち状態。今回は好プレーとはならなかったが、ファンに支えられフィールドに戻されると、その後は照れ笑いするボールボーイの表情まで紹介された。

 記録には決して残らず、ゲームのハイライトでも紹介されることはないが、現場で、そしてリアルタイムでゲームを観ているファンだけが楽しめる名(迷)シーン。「This is MLB」(これぞMLB)、投攻守での選手のプレーだけではなく、ゲームを盛り上げる陰のシーンもMLBならではの大きな魅力だ。

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