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【This is MLB ③】規格外のパワー! これぞMLBの真骨頂!

2024.5.20 23:29 Monday

 剛球を繰り出す投手と、それを強打で打ち返す打者。力と力の真っ向勝負が数々のドラマを生み出しているMLBだが、時には想定外のシーンが飛び出すことも。規格外のパワーが生み出すMLBならではの衝撃シーンを紹介しよう。

 5月12日(日本時間13日)に行われたカージナルス対ブリュワーズの試合の4回表、カージナルスの攻撃。一死無走者で「1番・DH」のマット・カーペンターが打席に入った。カーペンターは2021年まで11年間在籍した古巣カージナルスに今季から復帰したメジャー14年目のベテランだ。

 ここまでカージナルス打線を1点に抑えていた先発ブライス・ウィルソンの2球目。球速87.3マイル(約140.5キロ)のカッターをカーペンターが強振すると、バットが根元で折れ、折れたバットはグラウンドに突き刺さった。

 剛球にバットをへし折られ、凡打に打ち取られるシーンはよく見られるが、よく見るとバットはボールに当たる前にすでに折れ、ボールは折れたバットに当たって後方へのファウルになっている。バットはカーペンターの強烈なスイングで折れたのだ。これにはカーペンターはもちろん、捕手のゲーリー・サンチェス、そして球審までも何が起こったのかわからない表情になった。

 また、4月28日のアスレチックス対オリオールズの試合では、ボールが破裂するという衝撃のシーンをカメラがとらえた。

 2回のアスレチックスの攻撃で、平均スイングスピードがメジャー平均の71.4マイルを上回る73.5マイル(約118.3キロ)を誇るシェイ・ランゲリアーズが、オリオールズの先発コール・アービンの初球、球速76.6マイル(約123.3キロ)のカーブをとらえた打球はすぐ横のファウルゾーンに。強烈なスピンがかかったボールはそこで急速に回転し、回転が止まるとボールは無残にも破壊されていた。

 剛球と強打による想定外のシーン、これもまさしく「This is MLB」。MLBならではのシーンだ。今度はどんな衝撃(笑撃)のシーンを見せてくれるのか、何が起こるかわからない1つひとつの投球や打球から目が離せない。

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