【This is MLB ⑧】殿堂入りスター選手のまさかの弱点
2024.7.24 15:06 Wednesday
日本時間7月22日、ニューヨーク州クーパーズタウンでアメリカ野球殿堂入りの式典が実施され、新たに殿堂入りした3選手の殿堂入りスピーチが行われたが、そこで1人のスター選手の弱点が再びあらわになった。
2024年に新たに殿堂入りした選手は、レンジャーズなどで通算3166安打、477本塁打を放ったドミニカ共和国出身のエイドリアン・ベルトレイ、ツインズで首位打者3回、通算2123安打のジョー・マウアー、そしてロッキーズで2519安打、369本塁打のトッド・ヘルトンの3人。そのなかで、ベルトレイがスピーチの壇上に立ったとき、「事件」が起きた。
背後から静かに近づいたのは、現役当時の盟友デービッド・オルティス。ベルトレイが紹介されスピーチを行う瞬間に頭をなでると、ベルトレイは激昂。壇上のゲストや会場からは笑い声が響いた。
実は、ベルトレイは頭を触られるのが大嫌いなのだ。現役時代は三遊間を守った同僚のエルビス・アンドルスから頭を触られて怒りの表情を見せたり、時には追いかけたりするなど、お決まりのパフォーマンスが球場を度々沸かせた。
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それは2019年、レンジャーズの当時の本拠地「グローブライフ・パーク」で行われたベルトレイの永久欠番セレモニーでも披露され、お祝いに駆けつけたアンドルスから名前と背番号入りのガウンをもらったベルトレイは満面の笑みを見せるも、下がり際にアンドルスがベルトレイの頭をなでた瞬間、ベルトレイが激昂してガウンを投げ捨てた(その後すぐに笑顔になっている)。
ホットコーナーを守り、ゴールドグラブ5回受賞のガッツあふれる名手にして、本塁打王も獲得したパワーヒッター。片ひざをつきながら特大のホームランを放つ豪快なフォームはベルトレイの代名詞となっている。
グラウンドでは闘志むき出しのベルトレイが持つ意外な弱点。それをあえて楽しむアンドルスとの絶妙なコンビネーション。こうした微笑ましいシーンも併せてファンを魅了する。まさに「This is MLB」。こうした場面もMLBの魅力の1つになっている。