ドジャースが名手キアマイアーを獲得 GG賞4度 今年で引退
2024.7.31 08:42 Wednesday
日本時間7月31日、MLBでは朝7時にトレードデッドラインを迎え、多くのトレードが成立した。ドジャースがブルージェイズから中堅手ケビン・キアマイアーを獲得したと各メディアが報じている。ドジャースは外野手の層が課題となっていたが、中堅で4度のゴールドグラブを獲得しているキアマイアーを加え、デプスに厚みが増した。対価として左腕ライアン・ヤーブローがブルージェイズに移籍している。
ドジャースは先日、ユーティリティのトミー・エドマンとアメッド・ロサリオを獲得。大物の獲得こそ無いが、層の薄い野手陣の底上げを狙う補強を続けていた。キアマイアーもその流れに則った補強だろう。キアマイアーは今年、打率.195・OPS.546と打撃は低調。しかし、守備防御点(DRS)は+9、OAA(アウツ・アバーブ・アベレージ)でもメジャー全体5位の+9とその絶品の守備力は健在だ。
ドジャースは先発ローテに故障者が相次ぎ、補強が急務となっていた。ただ、7月中旬になってタイラー・グラスナウとクレイトン・カーショウが復帰。頭数は足りており、ドジャースはインパクトをもたらせる先発投手を求めていた。しかし、噂されていたスクーバルはタイガースに放出を焦る理由が無く、結局残留。放出が濃厚視されていたクローシェも、クローシェ側がトレード後の契約延長などを求めたと報じられ、トレードの実現性は低くなっていた。
メジャー12年目のキアマイアーは今年でちょうどサービスタイムが10年目に達する。超人的な好守を連発する一方、ダイビングやフェンスへの激突を厭わないハッスルプレーの代償で、故障に悩まされるキャリアを送ってきた。34歳となったキアマイアーは先日、今年限りで現役を引退することを表明。まだ世界一の経験が無いキアマイアーにとっては、ドジャース移籍は悲願達成の大きなチャンスとなる。
対価となったライアン・ヤーブローは、前日にDFAされたばかり。ロングリリーフ役として貢献していたが、マイケル・コペックらを獲得した投手補強の煽りを受けた格好だ。今季は32試合で防御率3.74をマークしている。