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【This is MLB ⑨】見逃せないのはプレー中の選手の動きだけじゃない!?

2024.8.6 17:38 Tuesday

 プレー中の選手たちの投・打・走・守、まさしく「一挙手一投足」から目が離せないMLB。だが、プレーの合間の選手の動きも見どころ満載だ。そんな選手の動きをMLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が紹介している。

 7月31日(日本時間8月1日)のレッドソックス戦、2対2の同点で迎えた8回裏、マリナーズのダグアウトでは1人の選手が真剣な表情で目の前のグラウンドの土を集めてヒマワリの種を並べていた。前日のレッドソックス戦で6回を投げて3失点、9勝目(10敗)を挙げ、この日は登板がないルイス・カスティーヨだ。

 何か作品を作っているカスティーヨの手元にボールが転がってくると、カスティーヨはタイミングよくボールを止め、ボールを転がしたチームメイトに満面の笑みを浮かべ、その後すぐにまた作品づくりを始めた。

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 ヒマワリの種は、ドジャースの選手がホームランを打ってダグアウトに帰ってくる際、テオスカー・ヘルナンデスが投げかけて祝福するセレブレーションでも知られているが、本来は食べるもの。カージナルスの好守の三塁手、ノーラン・アレナドも好物のようだ。

 7月24日(同25日)のパイレーツ戦、0対5の7回のパイレーツの攻撃で、この回先頭の2番ニック・ゴンザレスがカウント2-2になったところで、アレナドはおもむろにポケットから紙コップを取り出し、中に入れたヒマワリの種を口にした。

 そのすぐあとの5球目をすくい上げたゴンザレスの打球は、三遊間の小フライ。アレナドは動くことなく、ショートのメイソン・ウィンが難なくキャッチした。

 そして8月4日(同5日)のヤンキース戦、ブルージェイズは2対3の8回一死2塁でスペンサー・ホーウィッツが四球を選ぶと、代走でスチュワード・ベロアが登場。ベロアは6月23日(同24日)にメジャーデビューし、7月29日(同30日)のオリオールズ戦では1試合2盗塁をマーク。マイナーでは2022年から3年連続で47盗塁以上を記録し、メジャーでは主に代走で出場している。

 気合十分でルーティンを披露したベロア。次打者も四球で満塁となり、アレハンドロ・カークのレフトへの犠牲フライで同点となったが、ベロアの自慢の脚力は披露するチャンスはなかった。

 誰も見ていないようでも、カメラは見ている。MLB観戦では、プレーのあいだも目が離せない。これもまた「This is MLB」、MLBならではの楽しみの1つなのである。

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