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【日本人選手の月間通信簿7月 打者編】数々の節目の記録を達成した大谷の7月は?

2024.8.8 22:21 Thursday

 オールスター・ゲーム(ASG)を挟んで後半戦に突入した7月のMLB。日本人選手はどのような活躍を見せてくれたのか、それぞれの選手の成績を振り返り、独断で通信簿としてA~Eの5段階で評価した。まずは4人の打者から。ASGで日本人初の柵越えアーチを放った大谷、40日ぶりにグラウンドに帰ってきたヌートバーの評価は?

 月間のベストナインにあたる「チーム・オブ・ザ・マンス」の指名打者部門で選出され、「6月男」ぶりを発揮したドジャースの大谷翔平。その勢いは7月も維持できたのだろうか。

大谷翔平(ドジャース) GRADE:B
打率.286 本塁打6 打点14 盗塁12 OPS1.008

 7月最初のゲームとなった2日のダイヤモンドバックス戦では、27号2ランを含む3安打を放ち、メジャー通算500打点に到達した大谷。6月の好調が7月も続くかと思われたが……。

 6日のブリュワーズ戦で4試合ぶりの28号も、その後は音なしが続き、13日のタイガース戦で6試合ぶりの29号。これでメジャー通算200本塁打を達成した。

 オールスター前に56長打となり、1954年にデューク・スナイダーが記録した55本の球団歴代記録を更新。14日には2安打をマークし、打率はリーグトップの.316で前半戦を終えた。

 後半戦に入っても3試合連続安打、25日のジャイアンツ戦では日米通算250号本塁打など節目の記録を達成したが、後半戦の12試合では3本塁打、打率.250とやや失速。評価は少し厳しいが、大谷の本来のパフォーマンスの凄まじさを考慮し、限りなくA評価に近いBとした。

鈴木誠也(カブス) GRADE:B
打率.299 本塁打5 打点21 盗塁3 OPS.922

 7月2日のフィリーズ戦で今季11号を放ち、日本人歴代単独5位となるメジャー通算45号に到達した鈴木。9日からのオリオールズ3連戦では3試合連続で打点をマークし、チームの勝利に貢献した。特に、11日は2本の二塁打に三塁打と3打席連続長打の3安打3打点。日本人の1試合長打数は、左打者の松井秀喜が4本で最多だが、右打者では最多タイだった。さらに前半戦はマルチ安打4試合を含む7試合連続安打で折り返した。

 後半戦6試合目のブリュワーズ戦では今季14号、城島健司に並ぶ日本人右打者トップタイの通算48号を放つと、2試合後のロイヤルズ戦で記録を更新した。また31日には2安打3打点を挙げ、チームトップかつリーグ11位タイの月間21打点など、チームの勝利への貢献度が光った1ヶ月となった。

吉田正尚(レッドソックス) GRADE:B
打率.333 本塁打3 打点20 盗塁0 OPS.898

 7月2日のマーリンズ戦では、2023年のワールド・ベースボール・クラシックの決勝戦以来となるマイアミでの3安打1打点で7月をスタート。5日のヤンキース戦では9回二死から起死回生の同点2ランを放ち、チームの延長戦勝利に貢献した。

 11日のアスレチックス戦では、4号アーチを含む3安打で今季初の4打点を挙げると、29日のマリナーズ戦でも5号2ランを含む4打点。30日まで7試合連続安打&3試合連続マルチを記録するなど、ようやく本来の吉田のバッティングが戻ってきた。これからの伸びにも期待し、B評価とした。

ラーズ・ヌートバー(カージナルス) GRADE:C
打率.238 本塁打2 打点3 盗塁1 OPS.685

 5月末に左わき腹の痛みで離脱し、40日ぶりの復帰戦となった8日のナショナルズ戦で復帰後初安打をマーク。10日のロイヤルズ戦ダブルヘッダーの第2試合と、12日のカブス戦で2試合連続マルチ安打を記録するなど復調を感じさせる場面もあったが、まだ本調子とは言えない。評価は今後の期待を込めてCとした。

 シーズンは後半戦に突入し、チームではペナントレース争いが過熱、さらにタイトル争いも白熱するなか、ようやく顔ぶれが揃った日本人打者。さらに熱くなる8月はどのような活躍を見せてくれるのか、4選手それぞれの打席からは目が離せない。

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