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【ON THE MOVE ➀】ドジャースに頼れるローテ投手と守備職人が加入

2024.8.12 22:13 Monday

 7月30日(日本時間31日)にトレード・デッドラインを迎え、最終日にドジャースは2人の選手を獲得した。大谷翔平の新たな仲間として加入した選手とは。

 トレード・デッドライン最終日、ドジャースは中継ぎのライアン・ヤーブローを対価として、ブルージェイズから中堅手のケビン・キアマイアーを獲得。2015年から2023年までにゴールドグラブ賞を4度受賞した名手で、課題とされる外野手層をカバーする守備職人が加わった。

 移籍後5試合目の出場となった8月10日(同11日)のパイレーツ戦では、4回一死から5番・一塁のラウディ・テレズが放った大飛球を背走してスーパーキャッチ。7月24日(同25日)に今季限りでの引退を発表したが、鉄壁の守りはまだまだ健在だ。

 キアマイアーはレイズ時代の2013年から2021年までに4度ポストシーズンに進出しているが、世界一はまだ味わっていない。2020年にはヤンキースとの地区シリーズで田中将大から決勝アーチを放ち、ワールドシリーズでも2本塁打と大舞台での勝負強さも持っている。

 さらに、故障者が続出した投手陣では、タイガースからジャック・フラハティを獲得。2017年から2023年までカージナルスで活躍し、2019年には11勝をマーク。その年の8月と9月には2ヶ月連続でピッチャー・オブ・ザ・マンスを受賞するなど夏場に強いのも頼もしい。

 2023年のトレード期限最終日にも9年ぶりの地区優勝を狙うオリオールズへ移籍。チームは地区を制覇し、オフにFAでタイガースに加入した。今季タイガースでは18試合に先発して7勝5敗だったが、6~7月は5勝1敗と調子を上げていた。

 移籍後初登板となった8月3日(同4日)のアスレチックス戦では6回を投げて5安打無失点で移籍後初勝利を挙げると、9日(同10日)のパイレーツ戦では5回2/3を9安打4失点ながら打線の援護もあって移籍後2勝目をマーク。2登板ともチームの連敗を止める好投で、負傷から復帰したタイラー・グラスナウ、同じくクレイトン・カーショウ、今季9勝5敗のギャビン・ストーンに続く先発ローテの一角として期待に応えている。

 大谷の悲願でもあるワールドチャンピオンに向けて、頼もしい仲間が加わったドジャース。さらに今後は、離脱中のムーキー・ベッツや山本由伸も戻ってくる。10月に向けて最高の状態を迎えようとしているドジャースの2024年シーズンはまだまだ終わらない。

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