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【大活躍中の注目選手⑬】打撃復活でシーズン最後のタイトル争いに再浮上

2024.8.23 12:04 Friday

 8月19日(日本時間20日)、シーズン21週目の週間MVPが発表され、両リーグとも投打で復活した選手が選出された。ナ・リーグは首位打者争いが白熱するなか、陰の首位打者候補が復活。タイトルの行方はシーズン最後まで分からなくなった。

 8月12~18日(同13~19日)の1週間で目覚ましい活躍を見せ、週間MVPに選出されたのは、ア・リーグは今季4人目の投手での受賞となったブルージェイズのボーデン・フランシス。そして、ナ・リーグはオールスター・ゲーム(ASG)出場後にスランプに陥りながらも復活し、再びタイトル争いに名乗りを上げた「陰の首位打者」が受賞した。

 4月に自身3度目の週間MVPを獲得するなど順調なスタートを切ったが、5月初めから6月中旬まで、左太もも裏の肉離れで故障者リスト(IL)入りしたトレイ・ターナー(フィリーズ)。規定打席には届かないなかでも前半戦は打率.349を記録し、ASGにファン投票で選出されて先発出場を果たした。

 ASG後も高打率を残し、「陰の首位打者」として注目されたターナー。7月後半から8月上旬まではスランプに陥ったが、8月15~18日(同16~19日)の古巣ナショナルズとの4連戦で大爆発した。

 4試合で打率.558と大暴れし、打率を再び3割に戻したターナーは、トレード・デッドラインでナショナルズから、マックス・シャーザーとともにドジャースへ移籍した2021年に打率.328で首位打者を獲得している。その年には、10月に週間MVPを受賞し、2023年も9月に同賞を受賞するなど、シーズン後半に強い。

 8月21日(同22日)時点のターナーの打率.305は、ブレーブスのマーセル・オズナ(.309)に次ぐリーグ2位。このまま出場すれば、シーズン終盤には規定打席に到達する見込みで、2度目のタイトル獲得の可能性もある。

 一方、ア・リーグのフランシスは、先発ローテーションでシーズンを迎えるも、最初の2試合で4本塁打を含む自責点12で中継ぎに転向。5月は右前腕伸筋腱炎による欠場もあり、復帰後もリリーフでの登板が続いたが、7月29日(同30日)に先発復帰を果たした。

 8月12日(同13日)のエンゼルス戦では7回1安打1失点、18日のカブス戦でも7回3安打無失点で週間2勝をマーク。この1週間はメジャートップの投球回を投げ、防御率0.64の好成績で、自身初の週間MVPを受賞した。

 シーズンも残り40試合を切り、タイトルを争う選手はもちろん、思うような成績を残せなかった選手も来季に向けて最後に意地を見せ、ラストスパートをかけている。次はどんな選手が大爆発するのか、シーズンのクライマックスを迎える選手の活躍は最後まで目が離せない。

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