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【ON THE MOVE ③】2001年以来の首位奪還へマリナーズが「腕組み&ドヤ顔」外野手を獲得

2024.8.23 12:41 Friday

 今夏のトレード・デッドラインも多くのトレードが成立したが、2001年以来となる首位奪還を狙うマリナーズは、ポストシーズン(PS)にも強い俊足強打の外野手を獲得。課題の打線強化に期待したのだが……。

 5月12日(日本時間13日)から前半戦終了まで地区首位を維持し、夏のトレードで積極的に打線の強化を図ったマリナーズ。今季のマリナーズは、ア・リーグ史上最多&メジャー史上最多タイ記録の116勝を挙げた2001年以来の地区首位奪還に向けて、好調なシーズンを送っていた。しかし、それは前半戦リーグトップの防御率3.46を誇る投手陣のおかげで、同ワーストの打率.219の打線をカバーしていた。

 そこで7月25日(同26日)、マイナー2選手と後日指名選手との3対1のトレードでレイズからランディ・アロザレーナを獲得。アロザレーナといえば、2023年のワールド・ベースボール・クラシック準決勝の日本戦で、岡本和真のホームラン性の当たりを好捕したあとの「ドヤ顔」が記憶に新しいが、2022年から2年連続で20本塁打&20盗塁を記録するなど俊足強打の外野手として活躍している。

 しかし、アロザレーナ獲得も打線は低調。8月21日(同22日)時点で、防御率3.53は依然としてリーグトップであるものの、打率は.216でリーグワーストのまま。アロザレーナも、移籍後22試合の出場で打率.224、本塁打1、打点5と期待に応えられないでいる。

 現在、地区首位のアストロズに5ゲーム差の2位。ワイルドカード争いでも、勝率.500は6位とPS進出に厳しい状況となっているマリナーズ。アロザレーナのほか、7月29日(同30日)にブルージェイズから獲得した強打のジャスティン・ターナーの活躍で、ここから再び上位に食い込みことができるか。

 PS進出となれば、2020年のLCS(リーグ優勝決定戦)でMVPを獲得したアロザレーナ、そして2017年に同シリーズでMVP獲得のターナーが勝負強さを発揮するはず。マリナーズの2024年シーズンはまだまだこれからだ。

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