【大活躍中の注目選手⑭】両リーグMVP最右翼の勢いが止まらない!
2024.8.29 23:10 Thursday
8月26日(日本時間27日)、19〜25日(同20〜26日)の週間MVPが発表され、両リーグともMVP候補の選手が選出された。自身3度目の50本塁打、そして「25本塁打&25盗塁」の節目を達成した2人は残り少ないシーズン、どこまで記録を伸ばすのだろうか。
8月25日(同26日)に自身3度目のシーズン50本塁打に到達したアーロン・ジャッジ(ヤンキース)が通算12回目、今季は5月、6月に続いて3回目の週間MVPを受賞。ジャッジは5月と6月に月間MVPも受賞しており、今季3度目の栄誉にも期待がかかる。
ジャッジは1週間で6試合に出場し、21打数8安打で打率.381、7本塁打、11打点、OPS1.948を記録。21日(同22日)のガーディアンズ戦、50本塁打に到達した25日(同26日)のロッキーズ戦ではマルチ本塁打を放つなど、勢いは止まらなかった。
ア・リーグMVPを争うライバル、ロイヤルズのボビー・ウィットJr.が同週6試合で打率.280、1本塁打、2打点、OPS.788と停滞しているあいだに、ジャッジが自身2度目のMVP受賞に向けてチャージをかけている。
ナ・リーグもMVP候補のフランシスコ・リンドーア(メッツ)が今季初、通算4回目(2018年はインディアンスで5月に2回、メッツ2年目の2022年5月にも1回)の受賞となった。
リンドーアは7試合の出場で29打数10安打、打率.345、4二塁打、3本塁打、OPS1.180と大暴れ。19日(同20日)からのオリオールズ3連戦では、カード初戦に25個目の盗塁を決めると、3戦目で25号本塁打を放ち、自身3度目の「25本塁打&25盗塁」をクリアした。
その後も、24日(同25日)のパドレス戦では、4回に左打席で26号満塁アーチ、7回には右打席で27号ソロ放ち、2本塁打5打点を記録するなど勢いは止まらない。
MVPを争うドジャースの大谷翔平もこの週は、打率.333、2本塁打、6打点、OPS1.074、3盗塁と活躍。しかし、MVP投票において重要な指標「WAR」では、リンドーアは遊撃守備も併せて、「FanGraphs」の総合指標fWARで大谷の6.1を超え、リーグトップの6.5を記録している。
両リーグ、2人のMVP候補がこの勢いのまま栄冠を手にするのか、それともライバルが怒涛の追い上げを見せるか、シーズン最終盤のMVP争いはますます面白くなってきた。