English Español 韓国語

【日本人選手の月間通信簿8月 打者編】月間12本塁打&15盗塁でメジャートップの大谷は文句なしの評価「A」

2024.9.5 16:39 Thursday

 夏のトレードも終わり、シーズンのクライマックスに向かった8月。大谷はパワーとスピードをさらに発揮し、鈴木はチームの躍進に貢献。吉田も本来の打撃を披露し、ヌートバーはメジャー初本塁打以来の記録も。それぞれの選手の成績を振り返り、独断で通信簿としてA~Eの5段階で評価。打者4人の8月の評価は?

 絶好調だった6月から、7月は小休止だったドジャースの大谷翔平。8月も前半は静かなスタートだったが、中盤から怒涛の快進撃で記録を連発。9月1日(日本時間2日)には、米公式サイトによる8月の「チーム・オブ・ザ・マンス」にDH部門で選出された。

大谷翔平(ドジャース) GRADE:A
打率.235 本塁打12 打点22 盗塁15 OPS.886

 8月は、2日(同3日)のアスレチックス戦から16日(同17日)のカージナルス戦まで14試合で5本塁打&7盗塁。パワーとスピードは健在だったが、打率.164と打撃自体は低調だった。

 しかし、17日(同18日)のカージナルス戦で4試合ぶりの本塁打を放つと、その日から7試合連続安打をマーク。23日(同24日)のレイズ戦では4回に40盗塁に到達すると、同点の9回二死満塁から自身初のサヨナラ満塁本塁打で「40-40」をメジャー史上最速、しかも史上初の同日で達成した。

 30日(同31日)のダイヤモンドバックス戦では、2回に43個目の盗塁を決め、8回にレフトスタンドへ43号アーチを放ち、前人未到の「43-43」を達成。31日(同9月1日)には、先頭打者で44号を放つと、2番ムーキー・ベッツ、3番フレディ・フリーマンと「MVPトリオ」が球団史上初の初回先頭から三者連続アーチを記録。8月が終わってみれば、本塁打はヤンキースのアーロン・ジャッジと並ぶメジャートップタイ。盗塁もトップで、本塁打と盗塁でメジャートップは、1967年4月のルー・ブロック(カージナルス)以来57年ぶり、1920年以降では6人目の快挙となった。驚愕の記録ラッシュから評価はもちろん「A」だ。

鈴木誠也(カブス) GRADE:B
打率.287 本塁打4 打点12 盗塁2 OPS.849

 7月30日(同31日)から続いた複数安打を8月に入っても続け、8月2日(同3日)のカージナルス戦では三塁打、二塁打の2安打で4試合連続とすると、OPS.847でリーグ7位に浮上。しかし、その後の13試合では49打数8安打、本塁打0で打率.163と急ブレーキ。そこから3本塁打、打率.386と持ち直して8月を終えた。地区最下位から現在2位、ワイルドカード・レースでも好位置につけているチームへの貢献度も含め、評価は「B」とした。

吉田正尚(レッドソックス) GRADE:B
打率.326 本塁打4 打点15 盗塁1 OPS.897

 8月は4日(同5日)までの3試合を含め、7月31日(同8月1日)から今季最長の4試合連続ノーヒット。しかし、4試合目の8月5日(同6日)のロイヤルズ戦で2本の二塁打を含む4安打を放つと、その後もマルチ安打を7度マーク(うち2度は3安打)。13日(同14日)から7試合連続安打でこの期間は打率.632をマーク。好不調の波は大きかったが、三振率10.5%など、吉田らしいバッティングを披露した。

ラーズ・ヌートバー(カージナルス) GRADE:C
打率.227 本塁打1 打点7 盗塁1 OPS.631

 故障なく過ごすもベンチスタートなど、8月は打撃低調。唯一の本塁打は8月18日(同19日)のドジャース戦。ベンチスタートとなったが、8回一死で代打での一発。ヌートバーの代打本塁打は2021年8月13日(同14日)のパイレーツ戦でのメジャー初本塁打以来、自身2本目だった。最後は5試合連続安打を記録するなど、復調の兆しは見えていた。

 今シーズンも残すところあと1ヶ月。集大成となる9月はどのような活躍を見せてくれるのか。4人の打者の誰もが8月後半は調子を上げているだけに、活躍が楽しみだ。

spotvnow