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【タイトル候補者たち②投手】13年ぶりの両リーグ投手三冠獲得が現実味

2024.9.12 15:38 Thursday

 2012年から2018年まで、7年連続2ケタ勝利をマークした最強左腕が6年ぶりに復活し、ナ・リーグ投手主要3部門でトップに。ア・リーグも、今季自身初の開幕投手に抜擢された5年目の左腕が覚醒。13年ぶりの両リーグ同時三冠獲得に向け、快投を続けている。

 メジャー3年目の2012年に先発に転向すると、いきなり17勝を挙げ、そこから7年連続2ケタ勝利(2016年と2017年も17勝)をマークした「最強左腕」クリス・セールが、ブレーブスに移籍した今季、復活を遂げた。前半戦だけでメジャートップの13勝を挙げると、現在16勝(3敗)、防御率2.38、奪三振213と主要3部門でトップに立っている。

 タイトル獲得へのライバルは、勝利数2位のザック・ウィーラー(フィリーズ)だ。現在14勝と2勝差に迫っており、防御率2.59も2位。また、奪三振では、7月25日(日本時間26日)のナショナルズ戦でノーヒッターを達成したパドレスのディラン・シースが、205奪三振で2位となっているが、直近7試合ではシースの31に対し、セールは58とその差を広げている。

 一方、ア・リーグの3部門をトップで快走しているのが、タイガースのタリック・スクーバルだ。スクーバルは2020年のメジャーデビューからローテーションに入るも2021年の8勝がキャリアハイ。そんななか、左ひじの手術から復帰した2023年は、7月以降の15先発で7勝(3敗)、防御率2.80をマークし、今季の開幕投手に抜擢された。

 スクーバルは前半戦リーグ3位タイの10勝、防御率はトップの2.41、奪三振は3位の140をマークすると、後半戦も好調を維持し、16勝(4敗)、防御率2.53、奪三振208で主要3部門トップへ。勝利はセス・ルーゴ(ロイヤルズ)と並んでおり、ここ7試合で6勝1敗のホセ・ベリオス(ブルージェイズ)も1勝差に迫っている。防御率は2位のルーゴが2.94、3位はフランバー・バルデス(アストロズ)の2.97と、セーフティーリードを保ち、奪三振は2位のコール・レイガンズ(ロイヤルズ)と4差となっている。

 残り3週間を切ったシーズン。2011年にクレイトン・カーショウ(ドジャース)とジャスティン・バーランダー(当時タイガース、現アストロズ)が記録した両リーグ投手三冠同時獲得が再び実現するか。2人のマウンドに注目したい。

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