【タイトル候補者たち④セーブ】3年連続の最強守護神&覚醒した剛腕のタイトルは確定
2024.9.19 14:38 Thursday
タイトル候補者たちの最後は最多セーブ。ここまでタイトルの行方を見てきたが、今季のセーブ王は両リーグとも確定している。ア・リーグは現代の最強守護神がキャリア最高のシーズンを送り、リリーフ投手では2017年以来のサイ・ヤング賞候補にも挙がっている。
ガーディアンズのエマニュエル・クラセは、今季も49セーブ機会で46回成功と安定したピッチングを披露。5月20日(日本時間21日)から33セーブ機会連続成功中で、46セーブはキャリア最多。31セーブのジョシュ・ヘイダー(アストロズ)から圧倒的なリードで3年連続のタイトル獲得を確実なものにしている。
クラセは、8月30日(同31日)にはメジャー史上最年少の26歳で通算150セーブを達成し、同時に球団史上最多セーブ記録を更新。さらに、5月に9セーブ、防御率0.00で月間最優秀救援投手を受賞すると、7月(8セーブ、0.82)にも通算6回目の受賞をするなど、リーグトップの46セーブだけでなく、防御率0.65の好成績でサイ・ヤング賞候補にも挙がっており、リリーバーがサイ・ヤング賞投票で5位以内に入れば、現在レッドソックス、当時ドジャースだったケンリー・ジャンセンの2017年(5位)以来となる。
ナ・リーグでタイトル獲得がほぼ確定しているのが、カージナルスのライアン・ヘルズリーだ。メジャー4年目の2022年にリリーバーとして19セーブ、翌2023年も14セーブを挙げると、今季はクローザーに抜擢された。4月2日(同3日)から7月2日(同3日)まで、球団最長の30セーブ機会連続成功をマークし、両リーグ最速で30セーブに到達した。
クラセと同様に、4月に10セーブ、防御率0.60で月間最優秀救援投手を初受賞すると、6月にも12セーブ、防御率2.77で2回目の受賞。45セーブは、リーグ2位のカイル・フィネガン(ナショナルズ)の38セーブを大きくリードしている。
シーズンも残りわずか。6月21日(同22日)に今季メジャー5位の103.5マイル(約166.6キロ)を記録したヘルズリーの剛球を見られるのはあとわずかだが、地区優勝が確実なガーディアンズのクラセの快投は、ポストシーズンでもマウンドに立てば、チームの勝利を確実なものにしてくれるだろう。