【Postseason Teams➀】史上最多出場の「帝国」と3年連続の古豪がPS進出決定
2024.9.24 16:43 Tuesday
2024年シーズンの終了まで1週間となり、続々とポストシーズン(PS)進出チームが決定している。そこで、各地区首位・ワイルドカードで進出するであろう各リーグのチームのこれまでの戦い、そしてPSに向けてのキープレーヤーを見ていこう。まずは、両リーグの東地区から。
9月18日(日本時間19日)、マリナーズを延長10回の末に2対1で下し、ア・リーグ一番乗りでPS進出を決めたのがヤンキースだ。昨年はシーズン終了1週間前にPS進出の可能性を失い、6年連続のPS進出が途絶えていた。
雪辱を果たすべく迎えた今季は、昨年12月にパドレスからフアン・ソトを、今年1月にはカブスからFAとなったマーカス・ストローマンを獲得し、万全の態勢でシーズンを迎えたが、昨年地区優勝のオリオールズが善戦。2チームによる壮絶な優勝争いが続いた。そして、9月7日(同8日)にヤンキースが首位に立ち、現在6ゲーム差まで広げ、2年ぶりの地区優勝返り咲きをほぼ確実にしている。
キープレーヤーは、シーズン55本塁打、138打点(打率.323はリーグ3位)で現在2冠のアーロン・ジャッジと、新加入のソト(40本塁打)の「40本塁打デュオ」。この2人を軸に、本塁打、打点はリーグトップを誇る強力打線と、カルロス・ロドン(16勝9敗)、ルイス・ヒル(15勝6敗)、マーカス・ストローマン(10勝8敗)らが揃う投手陣で頂点を狙う。
ナ・リーグの東地区も激戦が続き、9月20日(同21日)に3年連続17回目のPS進出を決めたのがフィリーズだ。現在2位のメッツとは5ゲーム差。2011年以来13年ぶりの地区優勝も目前に迫っている。
キープレーヤーは、MVP2度受賞の主砲ブライス・ハーパーと、メジャー史上最多となる先頭打者本塁打シーズン15本を記録し、リーグ3位の36本塁打を放っているカイル・シュワーバーだろう。さらに、勝利(16勝)、防御率(2.56)ともリーグ2位のザック・ウィーラーを軸とした投手陣も、短期決戦では心強い布陣が揃っている。
現在勝率ではリーグ1位と2位の両チーム。PSでは地区シリーズからの参戦が濃厚で、ワイルドカード・シリーズで勝ち上がったチームと対戦することになる。昨年の雪辱を晴らすべく、歴代最多59回目のPSに挑むヤンキースと、16度のPS進出で2度世界一輝いている古豪・フィリーズ。東地区からは役者揃いの2チームがまずPSに名乗りを上げた。