【Postseason Teams ②】両リーグとも地区優勝でPS進出を決めた中地区
2024.9.26 15:20 Thursday
データサイト「ベースボール・プロスペクタス」の成績予想システムである「PECOTA」によるシーズン開幕前の中地区の順位予想では、ツインズとカージナルスが首位に予想されていた。しかし、開幕早々から2位予想のチームが快走。4月中旬にともに首位に立つと、1度もトップの座を譲らず地区優勝でポストシーズン(PS)進出を決めた。それが、ガーディアンズとブリュワーズだ。
開幕3連勝スタートから4月には5連勝もあり、14日(日本時間15日)のヤンキース戦で延長の末に勝利を飾り、首位に立ったガーディアンズ。そこからトップの座を1度も譲らず、9月21日(同22日)に2年ぶりの地区優勝を決めた。
今季のガーディアンズの強さの要因は、盗塁147(リーグ2位)の機動力と、救援防御率2.60、セーブ52とどちらもリーグトップの強力なブルペンだ。
機動力を象徴するのが主砲のホセ・ラミレスで、リーグ5位タイの37本塁打とともに、同2位の40盗塁を記録。ドジャースの大谷翔平に続く、今季2人目、史上7人目の「40-40」達成にも注目したい。
強力救援陣の象徴は、2年連続セーブ王のエマニュエル・クラセ。46セーブはキャリアハイで、47セーブのライアン・ヘルズリー(カージナルス)とのメジャートップ争いも最後まで目が離せない。
ナ・リーグ中地区のブリュワーズも、4月30日(同5月1日)に首位に立つと、そのまま首位をキープし、9月18日(同19日)に地区2連覇を決めてPS進出一番乗りとなった。
今季のブリュワーズは、昨季地区優勝に導いたクレイグ・カウンセル監督がオフにカブスへ、2021年サイ・ヤング賞のコービン・バーンズ(昨季10勝8敗)がトレードでオリオールズへ移籍。さらに、絶対的クローザーのデビン・ウィリアムスが背中の疲労骨折で開幕から3ヶ月離脱と、戦力ダウンも予想されたが、17人の投手が先発を務め、防御率3.68はリーグ2位。救援も12人がセーブを挙げるなど、総力をあげてペナントを勝ち取った。
ガーディアンズの勝率.576はヤンキースの.586に次ぐリーグ2位。ブリュワーズの.573はフィリーズの.589に次ぐリーグ3位と、両チームとも勝率の戦いがまだ残っている。このまま好調を維持し、勝率で順位を上げることができればPSで優位となるだけに、シーズン最後まで戦いは続いていく。