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【Postseason Teams ③】大谷のヒリヒリした9月はクライマックスを迎える

2024.9.26 15:28 Thursday

 両リーグ各地区のポストシーズン(PS)出場チームを紹介してきたが、西地区のナ・リーグは最後に最大のクライマックスを迎えようとしている。すでに12年連続のPS進出を決めているドジャースは、3年連続の地区優勝を飾ることができるのだろうか。

 9月19日(日本時間20日)のマーリンズ戦、「1番・指名打者」で出場した大谷翔平は、6打席で3連続本塁打を含む6安打、10打点、さらに2盗塁で前人未到の「50本塁打&50盗塁」の「50-50」を達成するだけでなく「51-51」に到達した。

 ドジャースは今季、MLB初開催の韓国での開幕戦から1位を常にキープし、この日の勝利で両リーグ最高勝率での12年連続PS進出を決めた。しかし、ナ・リーグ西地区で好調なのはドジャースだけではなかった。2位のパドレスが徐々に差を詰め、24日(同25日)の直接対決で2ゲーム差に迫り、地区優勝の行方が分からなくなっている。

 今季のドジャースは、新加入の大谷を筆頭にリーグトップの225本塁打と強力打線を誇っており、キープレーヤーはやはり大谷だ。さらに、2018年のレッドソックス、2020年にドジャースで世界一を経験しているムーキー・ベッツもいる。2021年にブレーブスで世界一に貢献したフレディ・フリーマンはPSに8度進出し、通算10本塁打、打率は.285と安定した成績を残しており、経験と実績を持つ選手も揃っている。

 投手陣は故障者も多く、万全な布陣ではないが、復帰した山本由伸はPSに向けてピークを合わせているだけに、好投が期待できるだろう。

 一方のア・リーグは、3年連続地区優勝、7年連続PS進出中のアストロズが前半、まさかの不調で定位置の首位に立ったのは後半戦から。そして9月24日(同25日)の2位マリナーズとの直接対決で地区優勝を決めた。

 今季のアストロズはリーグ5位の防御率3.76の投手陣を、チーム打率リーグトップ.262の打撃陣がカバー。打の中心は打率.308(リーグ4位)、35本塁打(リーグ7位)のヨーダン・アルバレスだが、21(同22日)に1本塁打を含む4安打を記録するもスライディングした際にひざを負傷し、マリナーズ戦を欠場。PSに戻ってこられるかが打線のカギとなりそうだ。

 投では、夏のトレードで加入した菊池雄星が、移籍後9先発でチームは負けなし、自身も5勝をマーク。「不敗神話」をPSでも継続するか注目される。

 アストロズは地区優勝を飾ったものの、勝率は3地区の優勝チームのなかで最も低い。PSはワイルドカード3チームのうち、勝率3位のチームとのワイルドカード・シリーズからの参戦となる。ドジャースも地区優勝は確定ではなく、ワイルドカードでの進出となれば、同じくワイルドカード・シリーズで勝利しなければ勝率上位の待つ地区シリーズへの挑戦権は得られない。ドジャースにとっては、シーズンの残りはこれまで以上にヒリヒリした9月となりそうだ。

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