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【City Connect Uniforms解説⑦】スケートボード発展の街 デビルレイズ時代のカラーリングも

2024.9.26 15:49 Thursday

 2021年に導入されたシティコネクト・ユニフォーム。本拠地を置く地域の文化や特色をモチーフとしており、1つひとつのデザインに注目すると、チームと地域のつながりや歴史を感じられる。第7回はスケートボード文化が根差すタンパベイ地域を象徴するレイズのユニフォームを紹介しよう。

 タンパベイといえば、世界有数の美しさを誇るビーチが有名。しかし、レイズがシティコネクト・ユニフォームのモチーフとして選んだのは、より日常的で身近な文化。50年以上にわたって発展してきたスケートボード文化だ。

 2020年から約4年をかけて制作されたユニフォームのデザインは「Grit and Glow」と呼ばれ、大胆な精神と、この地域のアートや太陽の光に調和する鮮やかなカラーを採用している。デビルレイズ時代を思わせる色使いで、袖とパンツにはグラデーションのアクセントが。ユニフォームのベースは、フロリダの太陽にさらされて日焼けしたような質感になっている。

 2007年以来、ユニフォームの前面にあしらわれた「Tampa Bay」の文字は、炎が燃えているよう。スケートボード雑誌『Thrasher』のブランドロゴを想起させる。

 キャップのロゴは、ピネラス郡とマナティ郡を結ぶサンシャイン・スカイウェイ橋とエイを組み合わせた。セント・ピーターズバーグからタンパ、サラソタ、ブレイデントン、クリアウォーターの地域社会を結ぶ象徴だ。ツバの裏側には、文字と背番号の内側と同様に、スケートボードのグリップテープを模したデザインを使用している。

 パンツの上部に施されているのは、スケートボードの技の1つ「ステイルフィッシュ」を決めているエイのロゴ。また、ユニフォームの裾にも、3本のヤシの木とペリカンをモチーフにしたロゴがある。3本のヤシの木は、フロリダ初の公共スケートパーク「ペリー・ハーベイSr.パーク」にあるフロリダ州の歴史的な標識をイメージ。ペリカンはセント・ピーターズバーグの市旗に描かれており、1940年代から50年代にかけてフロリダ州ニグロ野球リーグで活躍した、セント・ピーターズバーグ・ペリカンズに敬意を示している。

 今季の最終着用日となった9月21日(日本時間22日)のブルージェイズ戦は、先発の2年目右腕タジ・ブラッドリーが5回6安打1失点、打ってはジョナサン・アランダが決勝5号2ランを放ち、白星で飾った。

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