【Postseason Teams ④】シーズン終了もナ・リーグのワイルドカード残り2枠は決まらず
2024.9.30 22:16 Monday
ポストシーズン(PS)出場チームの最後は、各地区2位以下で勝率の高い3チームが進出するワイルドカード。ア・リーグの3チームとナ・リーグの1チームは、シーズン最終週に決定したが、ナ・リーグの残り2枠は通常のレギュラーシーズンが終了しても決まっていない。
9月24日(日本時間25日)、ヤンキースが勝てばア・リーグ東地区の優勝が決まるこの試合で意地を見せたのがオリオールズだ。
昨年、9年ぶりの地区優勝でPSに進出したオリオールズは、9月6日(同7日)に首位に立ったが、その後崩れて2位に。しかし、首位ヤンキースとの直接対決1戦目で勝利し、ワイルドカードで2年連続16度目のPS進出を決めた。
残るア・リーグのワイルドカードは、ともに9月27日(同28日)に決定。中地区のタイガースは9月18勝6敗で4位から一気に2位に浮上し、ホワイトソックス戦での勝利で10年ぶり17度目のPS進出を決めた。
同日のブレーブス戦で勝利し、試合後にワイルドカード4位のツインズが敗れたことで、9年ぶり10度目のPS進出を決めたのがロイヤルズ。メジャー史上初、シーズン106敗の翌年にPS進出を決めたチームとなった。
ナ・リーグで最初にPS進出を決めたのはパドレスだ。9月24日(同25日)のドジャースとの首位攻防戦、初戦で4対2の9回、三重殺で逃げ切って2年ぶり8度目のPS進出を決めた。
そして9月29日、シーズンは最終日を迎えたが、ワイルドカードの2枠は空いたまま。28チームはシーズンを終えたが、ワイルドカードを争うブレーブスとメッツはまだ終わっていなかった。9月25日(同26日)、ハリケーン接近で悪天候が予想されたため2試合が順延に。その試合が、シーズン終了翌日に組まれた。
最終日の結果は、ブレーブスが敗れて88勝72敗、勝ったメッツも88勝72敗、そして同じく最終戦で勝利した西地区3位のダイヤモンドバックスは89勝73敗となった。ダイヤモンドバックスとの直接対決でリードしているブレーブスとメッツは、ダブルヘッダーで連勝するか、1勝1敗でPS進出が決定。連敗したどちらかのチームはPS争いから脱落し、ダイヤモンドバックスが2年連続で進出となる。
PSは10月2日(同3日)にワイルドカード・シリーズで幕が開くが、すでに波乱の展開を予感させる「真の最終決戦」から、2024年のPSは始まると言えるのかもしれない。その最終決戦の第1試合は日本時間10月1日午前2時10分にプレーボールを迎える。