【日本人選手の月間通信簿9月 打者編】自身初のPS進出に貢献 新たな歴史を刻んだ大谷
2024.10.3 14:55 Thursday
レギュラーシーズンは閉幕を迎え、ポストシーズン(PS)に突入した2024年のMLB。シーズン最後の9月、それぞれの選手の成績を振り返り、独断で通信簿としてA~Eの5段階で評価。打者4人の9月はどうだったのか。
9月19日(日本時間20日)のマーリンズ戦、6安打10打点3本塁打2盗塁の大爆発で、前人未到の「50-50」を達成したドジャースの大谷翔平。シーズン最後まで好調を維持し、自身の悲願であるPS進出に大きく貢献した。
大谷翔平(ドジャース) GRADE:A
打率.393 本塁打10 打点32 盗塁16 OPS1.224
偉大な記録を打ち立てた大谷は、2023年7月以来となる自身5回目の月間MVPを受賞。ドジャースでの受賞は初で、両リーグでの同賞受賞は史上13人目。9月には2回、今季4回の週間MVPも受賞しており、エンゼルス時代と合わせて11回は日本人選手最多となった。成績も打率、本塁打、打点、盗塁、OPSのほか、長打率(.766)、安打(42)、塁打数(82)、得点(27)の9部門でメジャー1位を記録するなど、「A」評価では収まらない活躍を見せた。
鈴木誠也(カブス) GRADE:B
打率.329 本塁打2 打点9 盗塁4 OPS.928
9月9~19日(同10~20日)には、10試合連続安打を記録した鈴木。19日(同20日)のナショナルズ戦では、昨季の20号を上回る自己メジャー最多の21号を放った。しかし、今季37度目のマルチ安打を放った24日(同25日)のフィリーズ戦で右足の捻挫のため途中交代し、2試合を欠場するなど9月も怪我に悩まされた。
吉田正尚(レッドソックス)GRADE:C
打率.225 本塁打1 打点8 盗塁1 OPS.633
9月13日(同14日)のヤンキース戦で20試合ぶりの10号2ランを放ち、2年連続の2ケタ本塁打に乗せた吉田。「4番・DH」で出場した翌14日(同15日)は2安打3打点と活躍し、この試合で日米通算1000試合(日762試合、米238試合)に到達した。
ラーズ・ヌートバー(カージナルス) GRADE:B
打率.290 本塁打4 打点16 盗塁2 OPS.985
9月1日(同2日)のヤンキース戦で6試合連続安打となる3安打5打点1本塁打を記録するなど、調子を上げていたヌートバー。15日(同16日)には10号アーチを放ち、3年連続の2ケタ本塁打をマーク。26~27日(同27~28日)のジャイアンツ戦では2試合連続2安打と、調子を維持してシーズンを終えた。
PS進出に向け、激しい攻防が続いた9月だったが、カブス、レッドソックス、カージナルスはあと一歩届かなかった。野手では、大谷が所属するドジャースのみが進出し、これから「ヒリヒリする10月」を迎える。