【WS展望】すでにワールドシリーズの歴史に名を連ねた大谷&ジャッジ
2024.10.24 12:52 Thursday
ドジャース対ヤンキース。東西を代表する名門チームが、43年ぶりに対決するワールドシリーズ。ここまで通算11度の対戦があり、ヤンキースが8回優勝しているが、直近の1981年にはドジャースが4勝2敗で制している。その対決が注目されるが、今季のMLBを代表する2人の打者の歴史的な競演も見逃せない。
シーズン58本塁打、144打点のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と、54本塁打、130打点の大谷翔平(ドジャース)。ともにリーグで二冠を獲得し、シーズンのMVPもほぼ確実視されている。そんな2人の競演が最高の舞台で実現した。
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両リーグの本塁打王がワールドシリーズで対決するのは過去に5度。すべてヤンキースのレジェンドが名を連ね、ジャッジと大谷は6組目として名を刻むことになった。
1956年 ミッキー・マントル(ヤンキース)/デューク・スナイダー(ブルックリン・ドジャース)
1937年 ジョー・ディマジオ(ヤンキース)/メル・オット(ニューヨーク・ジャイアンツ)
1936年 ルー・ゲーリッグ(ヤンキース)/メル・オット(ニューヨーク・ジャイアンツ)
1928年 ベーブ・ルース(ヤンキース)/ジム・ボトムリー(カージナルス)
1921年 ベーブ・ルース(ヤンキース)/ジョージ・ケリー(ニューヨーク・ジャイアンツ)
この対決では、シリーズ最多はマントルとルースの3本。ルースは1928年の第4戦で1試合3本塁打を放った。1921年のジャイアンツ以降は、すべてヤンキースがシリーズを制している。
そして、今季のシーズンMVPはシリーズ終了後に発表されるが、受賞がほぼ確実視されているなか、両リーグのMVPがワールドシリーズで対戦するのは、2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)とバスター・ポージー(ジャイアンツ)を最後に過去に6度のみだ。
2012年 バスター・ポージー(ジャイアンツ)/ミゲル・カブレラ(タイガース)
1988年 カーク・ギブソン(ドジャース)/ホセ・カンセコ(アスレチックス)
1980年 マイク・シュミット(フィリーズ)/ジョージ・ブレット(ロイヤルズ)
1976年 ジョー・モーガン(レッズ) /サーマン・マンソン(ヤンキース)
1975年 ジョー・モーガン(レッズ)/フレッド・リン(レッドソックス)
1970年 ブーグ・パウエル(オリオールズ)/ジョニー・ベンチ(レッズ)
※左がシリーズ制覇
そして、シーズンMVPとワールドシリーズMVPをダブル受賞したのは、サンディ・コーファックス(1963年)、フランク・ロビンソン(1966年)、レジー・ジャクソン(1973年)、ウィリー・スタージェル(1979年)、マイク・シュミット(1980年)のわずか5人だけだ。
チーム、個人ともに最高のシーズンとなるワールドチャンピオンとシリーズMVP。これだけは、ジャッジと大谷ともにというわけにはいかない。2人はワールドシリーズでどのような活躍を見せてくれるか。そして、どちらかがまた新たに歴史に名を連ねるのか。日本時間26日の土曜日から始まるワールドシリーズは、見どころが満載だ。