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【データの世界➀】ジャッジ、大谷を超える豪快なアーチを放った無冠の猛者たち

2024.10.31 16:40 Thursday

 本塁打、打点の二冠にMVP獲得も間違いないジャッジと大谷とは違い、タイトルやアワードとは無縁だが、データで凌駕した猛者たち。そして、ベストがいればワーストもいるのが勝負の世界。2024年シーズンの、飛距離と打球速度におけるベスト&ワーストをデータで見てみよう。

 圧倒的なパワーで歴史的な本塁打を量産したヤンキースのアーロン・ジャッジ、そしてドジャースの大谷翔平。MVP獲得も間違いないが、その2人をデータで凌駕した猛者がいる。

 8月5日(日本時間6日)のレッズ戦、6回にマーリンズのヘスス・サンチェスが左中間スタンドへ運んだ豪快な一撃が、今季最長となる480フィート(約146.3メートル)を記録。ジャッジが8月2日(同3日)にマークした477フィート(約145.4メートル)、大谷が6月18日(同19日)に放った476フィート(約145.1メートル)を超えた。サンチェスは2020年デビューのメジャー5年目。2年前にはメジャー3位の496フィート(約151.2メートル)弾を放つなど、決してまぐれではない。

 対して、自身の最長がメジャーの飛距離ワーストだったのは、2022年デビューのメジャー3年目、レッズのジェイク・フレイリーの389フィート(約118.6メートル)。6月11日(同12日)ガーディアンズ戦の初回二死2塁からセンターオーバーの大飛球を放つもタイラー・フリーマンに好捕された。

 打球速度は、ヤンキースのジャンカルロ・スタントンや大谷を抑えてトップだったのがパイレーツのオニール・クルーズだ。5月21日(同22日)のジャイアンツ戦、1点ビハインドで迎えた9回裏二死1・3塁の場面でライト線に放った痛烈な打球が、今季メジャー最速の121.5マイル(約195.5キロ)をマーク。今季はキャリアハイの21本塁打も記録した。

 ワーストは4月にメジャーデビューしたアスレチックスのマックス・シューマン。5月26日(同27日)のアストロズ戦、6回に放った自己最速の105.4マイル(約169.6キロ)の3号アーチが今季最も遅い本塁打となった。

 今季のメジャーベストを記録した2人は、今後はタイトル争いにも参戦していくだろう。また、今回のStatcastのデータはチームのゲーム数×2.1打席以上を対象にしており、ワーストの2人はまだ規定打席の×3.1には届いていない。この後、規定に達成する活躍を見せたときには、どこまでパワーをつけてくるのか、今後に注目したい。

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