ガーディアンズがヘッジスと再契約 若手を牽引したベテラン捕手
2024.11.7 09:52 Thursday
日本時間11月7日、ガーディアンズは自軍からFAとなっていた32歳のベテラン捕手、オースティン・ヘッジスと再契約を結んだことを発表した。契約条件は今季と同じ1年400万ドルであることが報じられている。成績だけを見ると、目立った活躍はしていないヘッジスだが、持ち前のリーダーシップを発揮して若いチームを牽引。「陰のチームMVP」と呼ぶ声もあり、まだ経験不足の正捕手ボー・ネイラーを支える意味でも、ヘッジスとの再契約は必要不可欠であるという判断に至ったようだ。
2015年にパドレスでメジャーデビューしたヘッジスは今季が節目の10年目。パドレスからインディアンス(当時)、パイレーツ、レンジャーズと渡り歩き、今季は2年ぶりにクリーブランドに戻ってきたが、控え捕手として66試合に出場し、打率.152、2本塁打、15打点、OPS.423と例年通りの打撃成績に終わった。
しかし、安定したディフェンス能力は健在で、スタットキャストのデータを見ると、ブロッキング、盗塁阻止、フレーミングの各指標でメジャー平均を上回る好成績をマーク。また、クラブハウスでもチームリーダーとして存在感を発揮し、米公式サイト「MLB.com」は「今季のガーディアンズで最もチームに影響を与えた選手は?というアンケートを取ったら、全員からオースティン・ヘッジスという同じ答えを得ることになるだろう」と伝えているほどだ。
ユーティリティ・プレーヤーのデービッド・フライは「もし彼がヒットを1本も打たなかったとしても、彼の給料は安すぎるくらいだと思う」とヘッジスの存在の大きさを強調する。スティーブン・ボート監督も「彼は単なるマスコット的存在ではない。本当にいい選手だし、外部から見える以上に大きな存在だ。我々がよりよいチームになることを手助けしてくれている。彼はたまたま長くプレーできているわけではない。そこにはちゃんと理由があるんだ」と賛辞を惜しまない。
ヘッジスと再契約を結んだことにより、ガーディアンズは来季も正捕手ネイラー、控え捕手ヘッジスの体制でシーズンを戦うことになりそうだ。