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【データの世界③】大谷は盗塁でも記録更新! 投手ワーストは2021年のサイ・ヤング賞投手

2024.11.11 22:14 Monday

「50-50」という未開の地を拓いた大谷は、盗塁でも歴代記録を更新。激増する盗塁に、2021年のサイ・ヤング賞投手は走られ放題!? データで見る盗塁の世界もスリリングだった。

 2023年にベースサイズの拡大やピッチクロックの導入、さらには投手の牽制球に対するルール変更により、2023年はシーズントータルの盗塁数が1987年以来となる3500を超え、3503盗塁を記録。そして今季は、歴代3位の3617盗塁となった。

 大谷はシーズン最後のロッキーズとの3連戦で1本塁打3盗塁を追加し、54本塁打&59盗塁まで記録を伸ばした。この盗塁で36回連続成功をマーク。トータルでは63回走って成功は59。成功率93.7%で、盗塁企図55回以上では20123年のジャコビー・エルズベリー(当時レッドソックス)の52/56(92.9%)を超え、メジャー記録を更新した。

 盗塁数が増え、投手にとっては受難の時代となったが、そこでもっとも影響を受けているのが、2021年にサイ・ヤング賞を受賞したコービン・バーンズ(オリオールズ)だ。2021年から4年連続2ケタ勝利、今季はキャリアハイの15勝(9敗)を挙げ、防御率2.92と好成績でチームのポストシーズン進出に貢献したが、許した盗塁数41はメジャー断トツのワーストだった。

 その要因は明確で、バーンズは4シームを1球たりとも投げない。投手は走者を警戒して、より速い、そして捕手も送球しやすい4シームを投げることも多いが、バーンズの投球は45.0%がカッター、21.5%がカーブ、12.8%がスライダー、他にチェンジアップ、シンカー、スイーパーと豊富な変化球で打者を翻弄する。

 バーンズはこのオフに初めてFAとなる。来季どこで投げるにせよ、走者を背負ってのバーンズには注目だ。そして、36連続で盗塁を成功させている大谷だが、あと3つで2006年にイチローが記録した39連続に並ぶ。来季の大谷は二刀流復活で盗塁数は減るとの予想も多いが、走者・大谷からも目が離せない。

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