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【City Connect Uniforms解説⑫】世界最古のプロ野球チームは未来にフォーカス

2024.11.11 22:25 Monday

 2021年に導入されたシティコネクト・ユニフォーム。本拠地を置く地域の文化や特色をモチーフとしており、1つひとつのデザインに注目すると、チームと地域のつながりや歴史を感じられる。しかし、レッズは世界最古のプロ野球チームでありながら、過去ではなく未来に目を向けたコンセプトを選んだ。

 2019年に球団創設150周年を記念し、15種類の復刻ユニフォームを着用したこともあるレッズだが、シティコネクト・ユニフォームは若い世代もターゲットに。オールブラックに差し色のレッドが映え、キャップと袖のおなじみの「C」のマークは現代風にアレンジされた。

 前面にシンシナティの愛称であり個性を示す「CINCY」の文字が掲げられ、ユニフォーム全体には波状のラインが配されている。このラインはレッズファンを結び付けるものであると同時に、前進と未来へ向かう道を照らすという意味が込められたものだ。

 襟の内側にはシンシナティのモットーであるラテン語「Juncta Juvant」(=団結は力なり)が刻まれ、プロ野球発祥の地かつレッズファンの中心地・オハイオ州への敬意の象徴としてバックアイの葉もあしらわれている。

 さらに、ユニフォームの名前と背番号は、赤外線カラーで輝くデザインに。発光感により街とチームの情熱が演出された。

 1999年からユニフォームに黒を取り入れているレッズだが、全身を黒で統一するのは初めてのこと。2022年にメジャーデビューしたハンター・グリーンは「ユニフォームにもっと黒を取り入れたいとロッカールームで話していたので、オールブラックにしたのは完璧」と評価していた。あえて球団の歴史をコンセプトにしなかったが、未来にフォーカスして新しいものを取り入れることで、活気に満ち、エネルギッシュであるシンシナティの街を表現したのだ。

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