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【元NPB戦士の今季②】巨人で本領発揮ならずもメジャーでは4年連続20本塁打達成

2024.11.14 12:39 Thursday

 2016年に読売ジャイアンツに加入したものの、一軍出場4試合で無安打に終わったアドリス・ガルシア。それでも、2017年にカージナルスとマイナー契約を結び、翌年メジャーデビューを果たすと、レンジャーズ移籍後に開花。4シーズンにわたり、パワーを生かした打撃を見せている。

 レンジャーズ移籍3年目の2021年は、4月にプレーヤー・オブ・ザ・ウィークを初受賞し、7月のオールスター・ゲームにも出場。149試合で打率.243、31本塁打、90打点の成績を残した。そして、2023年には大谷翔平に次ぐア・リーグ2位の39本塁打をマーク。リーグ優勝決定シリーズの7試合で5本塁打、ワールドシリーズ初戦でサヨナラ弾を放つなど、ポストシーズン計15試合で打率.323、8本塁打、22打点と大活躍。ワールドシリーズ制覇の立役者の1人となり、右翼の守備でも自身初となるゴールドグラブ賞を受賞した。

 さらなる活躍が期待された今季も、開幕戦からの4試合で3本塁打を放ち、メジャー通算100本塁打に到達。4月の月間打率.301、OPS.929と好スタートを切った。5月と6月はそれぞれ月間打率1割台に落ち込んだが、前半戦でチーム2位の17本塁打、同3位の45打点をマーク。本拠地グローブライフ・フィールドで開催されたホームラン・ダービーに2年連続で出場した。惜しくも1本差で1回戦敗退となったが、18本のアーチを描いた。

 8月10日からのヤンキース3連戦でいずれもマルチ安打、同14日のレッドソックス戦で今季初の1試合2本塁打を記録するなど、徐々に状態を上げたガルシア。9月は波もあったが、最終盤の5試合では19打数7安打2本塁打5打点と存在感を示した。

 シーズン全体では打率.224、25本塁打、85打点、OPS.684。昨季と比べて物足りない数字に終わったものの、2021年から4年連続で20本塁打を達成している。

 レギュラーシーズン終了後に左ひざの捻挫が判明し、現在はリハビリを行っている。万全な状態で来季も本塁打を量産することを期待したい。

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