English Español 韓国語

【アワード展望➀】サイ・ヤング賞は投手三冠の2人が大本命

2024.11.14 12:56 Thursday

 11月11日(日本時間12日)にサイ・ヤング賞のファイナリストが発表され、両リーグの三冠投手や最強クローザー、怪物ルーキーらが残った。各リーグ3選手のなかで、栄冠を勝ち取るのは誰か。

 同一シーズンの両リーグで、勝利、防御率、そして奪三振の三冠獲得投手が誕生。これは2011年のジャスティン・バーランダー(当時タイガース)とクレイトン・カーショウ(ドジャース)以来、メジャー史上4度目の快挙。ア・リーグはタイガースのタリック・スクーバル、ナ・リーグはブレーブスのクリス・セールが、そろってサイ・ヤング賞のファイナリストに名を連ねた。

 スクーバルはメジャー5年目の左腕。2022年にひじの手術を受け、復帰後初めてのフルシーズンとなった今季はリーグトップの18勝、防御率2.39、奪三振228の投手三冠を獲得した。しかし、順風満帆だったわけではなく、チームは前半戦を終えた時点で47勝50敗。トレード・デッドラインではスクーバルがドジャースへの移籍候補にも挙がった。それでも、後半戦はチームが快進撃を続け、残ったスクーバルはエースとしてポストシーズン進出に貢献した。

 ア・リーグのファイナリストには、ガーディアンズの最強守護神、3年連続でセーブ王に輝いたエマニュエル・クラセも残った。クラセは今季、74回1/3を投げて自責点はわずか5。防御率は圧巻の0.61でリーグトップ、自身最多の47セーブをマーク。クローザーが同賞のファイナリストに選出されたのは、2008年のフランシスコ・ロドリゲス(エンゼルス)以来となったが、スクーバルを越えるのは難しいだろう。1位票をどれだけ集め、スクーバルの満票を阻止できるか注目される。

 一方、ナ・リーグの本命である三冠投手は、メジャー15年目の左腕、ブレーブスのクリス・セールだ。2012年から7年連続でサイ・ヤング賞投票のポイントを獲得したが、最高は2位。その後はシーズン6勝が最高と低迷が続いたものの、今季は自己最多の18勝と復活した。8度目の挑戦で悲願の初受賞となるか。

 それとも、23試合に登板して11勝3敗、防御率1.96をマークしたパイレーツの怪物ルーキーが新人王とダブル受賞なるか注目されるが、こちらもセールには届きそうにはなく、1位票を何票獲得するかが見どころだ。

 サイ・ヤング賞の受賞者は20日(同21日)に発表される。本命の投手三冠獲得2投手が、どれだけ1位票を集めるかに注目しよう。

spotvnow