【元NPB戦士の今季③】メッツのブルペンを支えた元埼玉西武のリリーバー
2024.11.26 00:28 Tuesday
埼玉西武に在籍した2020~21年の2年間で計110試合に登板し、33ホールドをマークしたリード・ギャレット。メジャー復帰3年目の今季、メッツのリリーフとしてキャリアハイのシーズンを送った。
2022年にナショナルズとマイナー契約を結び、翌年オリオールズに移籍。6月にDFAとなり、メッツ加入後は9試合で防御率5.82の成績だった。
今季のオープン戦では、開幕前最後の登板となった3月12日のナショナルズ戦で2回無安打1四球3奪三振無失点の好リリーフを見せるなど、4試合の登板で1ホールド、防御率3.60。開幕後も4月4日の初登板から4月20日まで6試合連続で自責点0の安定感を披露する。同日のドジャース戦では2点リードで迎えた9回裏のマウンドに上がり、三者連続三振でメジャー初セーブを記録した。
4月は9試合に登板し、5勝0敗、1ホールド、1セーブ、防御率0.57、奪三振率は驚異の16.09を記録した。幸先の良いスタートを切ったギャレットは5月に入ると、4月30日から続く連続無失点試合を6に伸ばす。ところが、5月24日のジャイアンツ戦で1回4安打5失点と打ち込まれ、その月は0勝2敗、防御率6.08という数字だった。
7月中旬に右ひじの炎症で故障者リストに入り、前半戦をチーム2位の36試合、7勝3敗、8ホールド、4セーブ、防御率3.64で終えたギャレット。8月中旬の復帰4試合目からシーズン終盤の9月21日まで13試合連続無失点と好投を続け、チームのポストシーズン進出に貢献した。
自身初となるポストシーズンのマウンドは、10月2日のブリュワーズとのワイルドカード・シリーズ第2戦。1点リードの6回に2番手として登板し、1イニングを3人で退けた。フィリーズとの地区シリーズでも2試合の登板機会があり、いずれも無安打無失点に。しかし、ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズでは、第3戦と第5戦で本塁打を浴びるなど、4試合で計4回2/3を5失点だった。
開幕直後からブルペンに欠かせない存在となり、4年連続60試合登板のアダム・オッタビーノ、守護神のエドウィン・ディアスに次ぎ、チーム3位の53試合に登板したギャレット。8勝5敗、14ホールド、4セーブ、防御率3.77といずれもキャリアハイの成績を収めた。そして、今季記録した奪三振率は13.03。その高い奪三振能力を生かした投球に今後も注目だ。