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スネル流出のジャイアンツ コービン・バーンズに「強い関心」か

2024.11.30 11:17 Saturday

 オプトアウトの権利を行使してFAとなったブレイク・スネルの引き留めに失敗したジャイアンツ。しかも、よりによって同地区ライバルのドジャースへ移籍されてしまった。現時点で先発ローテーションはローガン・ウェブ、ロビー・レイ、ジョーダン・ヒックス、カイル・ハリソンで5枠中4枠が埋まっているが、強豪が揃うナ・リーグ西地区を勝ち抜くためにはスネルに代わる大物投手が必要。そうした状況のなか、元サイ・ヤング賞投手の獲得に「強い関心」を示しているようだ。

 米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者は、ジャイアンツについて「コービン・バーンズの獲得に強い関心を示しているとみられる」と報じている。しかし、故障がちなスネルが5年1億8200万ドルの契約を手にしたことを考えると、スネルよりも若く、高い耐久性を誇るバーンズの獲得にはそれ以上の大型契約が必要になるのは確実。フェインサンド記者は「スネルは後払いを考慮した現在価値で1億6000万ドルから1億6500万ドルくらいの契約になる。よって、バーンズの契約は2億ドルを超えるだろう」との見通しを示している。

 バーンズに興味を示しているのはジャイアンツだけではなく、今オフのFA市場における最高の投手をめぐり、今後激しい争奪戦が繰り広げられることが予想される。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、バーンズは複数の大物FA選手の獲得を目論んでいるレッドソックスとの面談を行ったようだ。また、バーンズが今季所属したオリオールズも再契約を目指すとみられている。

 ただし、フェインサンド記者があるナ・リーグ球団の幹部から聞いた話によると、オリオールズはバーンズとの大型契約を避け、トレードによる先発投手補強に動く可能性もあるという。実際、オリオールズには多くのプロスペクト野手がいるため、有り余っているプロスペクト野手をトレードの駒としてギャレット・クローシェ(ホワイトソックス)の獲得を目指す可能性が報じられている。

 果たしてジャイアンツはスネルの穴を埋める大物投手を手に入れることができるのか。バーンズ争奪戦の行方が注目される。

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