アワードを受賞しなかった選手によるベストナイン 鈴木誠也も選出
2024.12.1 12:48 Sunday
オフシーズンに入って数々のアワードが発表されたが、今季素晴らしい活躍を見せた選手たちのなかには、残念ながらアワードを1つも受賞できなかった選手がいる。米公式サイト「MLB.com」のアンソニー・カストロビンス記者は、そうした選手たちにスポットライトを当て、「アワードを受賞しなかった選手によるベストナイン」を選出している。右翼手部門ではシルバースラッガー賞とオールMLBチームのファイナリスト入りしていた鈴木誠也(カブス)が選ばれた。
今回のベストナイン選出にあたり、カストロビンス記者はMVP、サイ・ヤング賞、新人王、オールMLBチーム、ハンク・アーロン賞、ロベルト・クレメンテ賞、ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞、リーグ優勝決定シリーズMVP、ワールドシリーズMVP、エドガー・マルティネス賞、カムバック賞、最優秀リリーバー賞を受賞した選手を除外。また、選手間投票で選ばれた年間最優秀選手、最優秀投手、最優秀新人、カムバック賞の受賞者も候補から外している。
そうして選ばれた「アワードを受賞しなかった選手によるベストナイン」のうち、今季最高の活躍を見せたのはガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)だろう。データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出する総合指標WARではアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)、大谷翔平(ドジャース)に次いでメジャー4位の9.1を記録。ところが、ウィットJr.やフランシスコ・リンドーア(メッツ)とポジションが重なったため、シルバースラッガー賞やオールMLBチームも含め、1つもアワードを受賞できなかった。
鈴木はメジャー3年目の今季、132試合に出場して打率.283、21本塁打、73打点、16盗塁、OPS.848を記録。ナ・リーグの外野手でトップのOPSをマークし、シルバースラッガー賞とオールMLBチームのファイナリストに名を連ねたが、8月中旬以降にほぼ指名打者専任となったことが影響したのか、どちらも受賞できず。とはいえ、OPSはリーグ8位にランクインしており、素晴らしいシーズンを過ごしたことは間違いない。
カストロビンス記者が選出した「アワードを受賞しなかった選手によるベストナイン」は以下の通り。
捕手:ヤイナー・ディアス(アストロズ)
一塁手:ピート・アロンソ(メッツ)
二塁手:ルイス・ガルシアJr.(ナショナルズ)
三塁手:ラファエル・デバース(レッドソックス)
遊撃手:ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)
左翼手:ライリー・グリーン(タイガース)
中堅手:JJ・ブレデイ(アスレチックス)
右翼手:鈴木誠也(カブス)
指名打者:マーセル・オズナ(ブレーブス)
先発投手:コール・レイガンズ(ロイヤルズ)
救援投手:ケイド・スミス(ガーディアンズ)