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【元NPB戦士の今季④】先発・救援でチーム最多の10勝を挙げたニック・マルティネス

2024.12.2 18:03 Monday

 2018年からの3年間は北海道日本ハムファイターズで、2021年は福岡ソフトバンクホークスで先発としてプレーしたニック・マルティネス。新天地・レッズで迎えたメジャー復帰3年目の2024年シーズンは、先発・中継ぎの両方の役割をこなし、2018年以来6年ぶり、メジャーでは初の2ケタ勝利を達成した。

 メジャー復帰後の2年間はパドレスに在籍し、2023年にはチーム最多の63試合に登板(先発9試合)。6勝4敗、15ホールド、1セーブ、防御率3.43と好成績を残した。レッズ移籍後は、初めての対外試合となったブリュワーズとのオープン戦で先発すると、2回無安打2奪三振無失点と好投。3月8日のドジャースとのオープン戦は、降雨によりノーゲームとなったものの、4回無安打無四死球6奪三振無失点のパーフェクト・ピッチングを披露していた。

 レギュラーシーズンに入ると、初登板のナショナルズ戦で5回6安打3失点、次の登板も5回8安打5失点と白星が遠く、3~4月は計6試合で0勝2敗という結果に。

 初勝利を挙げたのは5月16日のドジャース戦。3回から4番手としてマウンドに上がり、許した安打は4回裏のテオスカー・ヘルナンデスの1本のみ。5回1安打4奪三振無失点と好リリーフを見せた。

 5月22日の先発登板を最後に、中継ぎ起用が続いた。7月は8試合で計16回2/3を投げ、3勝0敗、防御率1.62と安定感が光った。

 8月5日のマーリンズ戦からシーズン終了までは、再び先発として奮闘したマルティネス。同10日のブリュワーズ戦では勝利投手とはならなかったが、初回から2三振を奪うなど、7回1安打7奪三振無失点と快投した。

 そして、9月は4日のアストロズ戦から20日のパイレーツ戦まで自身4連勝。シーズン最終登板となったカブス戦では、打線の援護に恵まれず黒星を喫するも、8回1失点の好投を見せた。5試合で4勝1敗、防御率0.83、WHIP0.67と圧巻の成績で「ピッチャー・オブ・ザ・マンス」にも輝いている。

 最終的に42試合(先発16試合)でチーム最多の10勝(7敗)、防御率3.10、総合指標fWARでは両リーグ合わせて18位に入る好成績を残したマルティネス。シーズン終了後にFAとなっていたが、クオリファイング・オファーを受諾し、レッズに残留することが決まった。レッズの先発ローテーションは若手中心となっているだけに、35歳となる2025年シーズンも投手陣の柱としての活躍が期待される。

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