English Español 韓国語

ホワイトソックスの左腕クローシェの争奪戦 カブスとレッズも参戦

2024.12.5 09:55 Thursday

 今オフ中にトレードされることが確実視されているホワイトソックスの若きエース左腕、ギャレット・クローシェ。これまでにオリオールズ、レッドソックス、ドジャース、フィリーズなどが争奪戦に加わっていることが報じられているが、新たな球団が参戦したようだ。日本時間12月5日、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者が報じたところによると、カブスとレッズの2球団がクローシェ争奪戦に加わっているという。

 現在25歳のクローシェは2020年ドラフト1巡目(全体11位)指名でホワイトソックスに入団し、その年にメジャーデビュー。これまではリリーバーとして起用されていたが、今季から先発に転向し、開幕直前にディラン・シースがパドレスへトレードされたため、メジャー初先発のマウンドが今季の開幕戦となった。後半戦には投球イニング数の制限が設けられたが、1年を通して先発ローテーションを守り、32先発で146イニングを投げ、6勝12敗、防御率3.58、209奪三振を記録。6月の月間MVPを受賞したほか、オールスター・ゲームに初選出され、カムバック賞も受賞した。

 今夏のトレード・デッドラインでも放出の可能性が取り沙汰されたクローシェだが、メジャーデビューが早かったこともあり、FAになるまでの保有期間はあと2年。ホワイトソックスの再建サイクルと合わないため、今オフ中のトレード放出が確実されている。カブスとレッズが争奪戦に加わったことが明らかになり、これで少なくとも6球団による争奪戦となった。

 カブスはガーディアンズからFAとなったマシュー・ボイドと2年契約で合意。これで今永昇太、ジャスティン・スティールとともに左腕三本柱が確立したが、クローシェの獲得に成功すれば、先発5枠のうち4枠を左腕が占めることになる。

 レッズはロイヤルズとのトレードで元新人王のジョナサン・インディアを放出して右腕ブレイディ・シンガーを獲得。ハンター・グリーン、アンドリュー・アボット、ニック・ロドロと先発4枠が確定し、クオリファイング・オファーを受諾して残留したニック・マルティネスもいるが、クローシェ獲得によって先発ローテーションをさらに強化することを狙っているようだ。

spotvnow