アスレチックスがセベリーノ獲得へ 球団史上最高額の大型契約に
2024.12.6 11:37 Friday
今季後半戦に勝率5割(32勝32敗)をマークしたアスレチックス。若手の成長次第では、来季は上位進出を狙える可能性もあるが、日本時間12月6日には球団史上最高額の契約を成立させ、さらなる戦力強化に動いた。米公式サイト「MLB.com」が関係者から得た情報によると、アスレチックスはメッツからFAとなっていた右腕ルイス・セベリーノと3年6700万ドルの大型契約を結ぶことで合意。2年目(2026年シーズン)終了時のオプトアウト権が盛り込まれているようだ。
現在30歳のセベリーノはヤンキース時代の2018年に19勝を挙げるなど、メジャー通算65勝の実績を持つ右腕。今季はメッツで31試合に先発して182イニングを投げ、11勝7敗、防御率3.91、161奪三振をマークした。現時点では先発ローテーションの1番手を務める見込みで、JP・シアーズ、ジョーイ・エステス、ミッチ・スペンスといった投手たちとともに先発ローテーションを形成することになりそうだ。
これまでにアスレチックスが結んだ最大のFA契約は、ビリー・バトラーの3年3000万ドルだった。今回のセベリーノの契約はそれを大幅に上回り、2倍以上の金額となっている。それだけでなく、契約延長を含めても、アスレチックス史上最大の契約はエリック・シャベスの6年6600万ドルであり、契約総額で見ると、セベリーノはアスレチックス史上最大の契約を手にすることになった。
アスレチックスは今オフ、年俸総額を1億ドル前後まで増やす方針であることが報じられている。これは収益分配制度における収益分配金の「受け手」の立場を維持するためであると言われているが、今季後半戦に健闘したアスレチックスが今季のロイヤルズやタイガースのような躍進を遂げる可能性がないわけではない。ア・リーグ西地区はアストロズがピークを過ぎて下降線に突入し、マリナーズもなかなか思うような結果を残せないでいる。年俸総額を増やす方針のアスレチックスの補強がハマれば、来季のポストシーズン進出も決して夢ではないはずだ。