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【元NPB戦士の今季⑤】34歳でキャリアハイ チーム最多勝の元鷹右腕コリン・レイ

2024.12.9 17:47 Monday

 福岡ソフトバンクホークスで先発を務め、在籍2年で8勝7敗、防御率3.41の成績を残したコリン・レイ(ブリュワーズ)は、2024年シーズンに34歳にしてキャリアハイの活躍を見せた。

 2023年、ブリュワーズでは先発投手のブランドン・ウッドラフやエリック・ラウアー(現KBO・起亜タイガース)が故障により長期離脱を強いられた。そんな苦しいチーム状況のなか、メジャー復帰1年目のレイは26試合(うち先発22試合)に登板し、6勝6敗、防御率4.55をマーク。地道にチームを支え、2年ぶりの地区優勝に貢献した。

 FAから再契約を結んだ2024年も、3月19日に行われたガーディアンズとのオープン戦で4回無安打7奪三振無失点と、先発として安定した成績を残すことを予感させた。

 初登板は開幕カード3戦目のメッツ戦。4回裏二死から満塁のピンチを招きながらも無失点でしのぐなど、5回1失点で今季初勝利を挙げると、次の登板も6回7安打2失点(自責点1)と粘投し、2連勝を飾る。好スタートを切ったレイは、6月28日のカブス戦で5回1/3を8奪三振2失点。早くも前年を上回る7勝目をつかみ、キャリアハイを更新した。

 前半戦を終えた時点でチーム最多の9勝(3敗)、防御率3.77の好成績を収めたレイ。8月に入って最初の登板となったブレーブス戦では、7回9奪三振無失点と三振の山を築き、自身初の2ケタ勝利に到達した。首位を走るチームとともに勢いに乗り、18日、24日も連勝を収めた。

 9月は6試合で0勝2敗、防御率8.31と調子を落としたが、16日の登板では2回2/3を3安打無失点でメジャー初セーブを記録。2日後、チームは1981~82年以来となる2年連続地区優勝を果たした。ポストシーズンでの登板はなかったものの、32試合(先発27試合)でチームトップの12勝と先発ローテーションの柱として奮闘した。

 11月4日、MLB選手会が発表したFA選手のリストにはレイの名前も。去就にも注目しつつ、来シーズンの投球にも期待を寄せたい。

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