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【日本人選手の2024年シーズン⑥】王者ドジャースを最後まで苦しめた2人の日本人投手

2024.12.9 18:00 Monday

 開幕戦からレギュラーシーズンの最後まで、そしてポストシーズン(PS)でも王者ドジャースの前に立ちはだかったダルビッシュと松井。2年ぶり8度目となるPS進出を決めたパドレスを牽引した、2人の日本人投手の1年を振り返る。

 メジャー史上初となった韓国での開幕戦で、4度目の開幕投手としてマウンドに上がったダルビッシュ有。ドジャースを相手に3回2/3を投げて2安打1失点と好投すると、本国開幕戦のジャイアンツ戦でも登板して5回を5安打1失点7奪三振と、ともに勝ち負けはつかなかったが、順調なスタートを切った。

 4月30日(日本時間5月1日)のレッズ戦で今季初勝利を挙げると、そこから4連勝し、5月19日(同20日)のブレーブス戦では7回2安打無失点7奪三振で日米通算200勝(到達時点で日93勝+米107勝)を達成した。

 しかし、5月29日(同30日)のマーリンズ戦で2戦連続の黒星を喫すると、左股関節痛のため故障者リスト(IL)入りして戦列を離れた。

 9月4日(同5日)の復帰後は5登板で3勝負けなし。22日(同23日)のホワイトソックス戦で、日本人初、メジャー史上90人目の通算2000奪三振を記録するなど、チーム2年ぶり、自身6度目のPS進出に貢献し、トータル7勝3敗、防御率3.31の成績を残した。

 PSではドジャースとの地区シリーズ(DS)2戦目に登板し、7回3安打1失点3奪三振でPS通算5勝目を挙げ、2勝2敗で迎えた第5戦では、山本由伸とのPS初の日本人投手対決が実現。6回2/3を3安打2失点と好投したが、味方の援護なく敗戦投手となり、シーズンを終えた。

 海外FA権を行使してパドレスに移籍した松井裕樹は、ダルビッシュが先発した韓国での開幕戦に4番手で登板し、2/3回を無安打無失点でメジャーデビューを飾った。

 地元ファンへの顔見世となった現地開幕戦でも、ダルビッシュのあと、4番手で登板し、1回2/3を無安打無失点の好リリーフでメジャー初勝利を挙げた。

 6月7日(同8日)から12試合連続無失点を記録するなど、安定した投球でチーム2位の64試合に登板して4勝2敗、防御率3.73でシーズンを終えた松井。DSでは4戦目の9回に登板し、1安打無失点でPSデビューも飾った。

 2024年のダルビッシュの対ドジャースは、3試合に先発して1勝負けなしで防御率1.72。松井は7試合で1勝を挙げ、防御率は1.50と抑えていた。来季は6月と8月にホームとアウェイでドジャース戦が予定されている。次のライバル対決でどのような投球を見せてくれるのか、今から待ち遠しい。

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