カージナルス編成本部長 アレナドのトレードを目指す意向を明言
2024.12.10 13:25 Tuesday
今オフのカージナルスは一部の主力選手をトレードで放出し、ロースターの「リセット」を敢行する予定であることが報じられている。そうした状況のなかで、放出される主力選手の最右翼に挙げられているのがゴールドグラブ賞10度の名三塁手ノーラン・アレナドだ。日本時間12月10日、カージナルスのジョン・モゼラック編成本部長はウィンター・ミーティングの場において「アレナド放出は私が意図しているものだ」とアレナドのトレード放出を目指す意向を明言。アレナド放出が「財政面で大きな助けになる」との見方を示した。
ここ数年、ベテランに依存する傾向が強まっていたカージナルスだが、モゼラック編成本部長はロースターを若手主体のものに切り替えたいと考えている。チーム内にはアレナドの後釜となる三塁手としてノーラン・ゴーマンがおり、モゼラック編成本部長はアレナドがチームに残る可能性を完全に排除しているわけではないものの、放出に向けたトレード交渉を進めていく方針を明らかにした。
アレナドは3年7400万ドルの契約を残しており、全球団に対するトレード拒否権も持っている。よって、トレードを成立させるためにはアレナド本人の同意が必要となる。ただし、アレナドはワールドシリーズ制覇を大きな目標として掲げているため、優勝を狙える強豪チームへ移籍することができるのであれば、トレード拒否権を破棄する可能性が高いとみられている。
現在33歳のアレナドはゴールドグラブ賞10度のほか、オールスター・ゲーム選出8度、シルバースラッガー賞5度、プラチナグラブ賞6度、本塁打王2度、打点王2度の実績を持つスター三塁手。カージナルス移籍2年目の2022年には打率.293、30本塁打、103打点、OPS.891の好成績を残してMVP投票3位となり、この年のOPS+は自己最高の151をマークした。しかし、過去2シーズンは打撃成績が悪化し、自慢の三塁守備にも陰りが見え始めている。そうしたアレナドの現状もあり、トレード交渉は難航することが予想される。