エンゼルスが三塁手補強を検討 カージナルス・アレナドらに興味
2024.12.13 09:03 Friday
アンソニー・レンドンと7年2億4500万ドルの大型契約を結び、その契約があと2年残っているエンゼルスだが、レンドンがここ数年まともに稼働できていないこともあり、三塁手の補強を検討していることが明らかになっている。アレックス・ブレグマンのような大物FA選手を獲得する可能性は低いが、トレードでの三塁手獲得の可能性を模索し、ノーラン・アレナド(カージナルス)、アレック・ボーム(フィリーズ)、エウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス)の動向をチェックしているようだ。
地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者によると、エンゼルスはカージナルス、フィリーズ、ダイヤモンドバックスとの話し合いのなかで、レギュラークラスの三塁手をトレードで獲得するためにはどれくらいの対価が必要なのかを調査したようだ。カージナルスのアレナドは今オフ中にトレードされる可能性が高いとみられており、アレナドが移籍を希望する6球団のリストのなかにエンゼルスが含まれていることが明らかになっている。アレナドが希望する「勝てるチーム」にエンゼルスが当てはまるかどうかは微妙なところだが、カージナルスがある程度の年俸負担を受け入れれば、トレードが実現する可能性はあるだろう。
ボームもオフシーズンの早い段階からトレードが噂されている選手の1人だが、フィリーズはマリナーズからのトレードの打診に対して、ローガン・ギルバートまたはジョージ・カービーを要求したことが明らかになっている。FAまであと2年保有できる選手であるため、フィリーズはボームの価値を高く見積もっているようだ。フィリーズが要求する対価のグレードを下げない限り、エンゼルスとのトレードが実現する可能性は低い。
スアレスに関しては、若手内野手が台頭しているというチーム事情がある。現在はヘラルド・ペルドモとブレイズ・アレクサンダー、さらに有望株ジョーダン・ローラーが正遊撃手という1つのポジションを争っている状況。スアレスを放出すれば、これらの若手内野手により多くの出場機会を与えることができる。来季の年俸も1500万ドルと高額ではなく、エンゼルスにとっては現実的な補強ターゲットと言えるかもしれない。
今オフに入って、菊池雄星、ホルヘ・ソレア、トラビス・ダーノー、ケビン・ニューマン、カイル・ヘンドリックスを次々に獲得するなど、積極的な動きを見せているエンゼルス。次の一手はレンドンに代わる正三塁手の獲得となるのだろうか。